◆自由な投句箱/花冠発行所◆

主宰:高橋正子・管理:高橋句美子・西村友宏

11月24日

2013-11-24 04:54:18 | Weblog
●小口泰與
熱燗や赤むらさきの赤城山★★★
木枯しや榛名の肌の焦げ茶色★★★
蓼科の湯宿の古りし炬燵かな★★★

●桑本栄太郎
光陰の過ぎし習いや芒枯る★★★

下校子の駅へとつづく冬田かな★★★★ 
冬田の中を下校の子がつぎつぎと駅へ向かって歩く。駅も、下校の子たちも冬田との関わり合いでいい生活風景となっている。(高橋正子)

風吹けば彩の舞いおり木の葉飛ぶ★★★

●多田有花
丘の上冬の朝日が当たる家★★★

坂道が冬青空へ抜けてゆく★★★★
坂道のその上は青空へつながる。坂道の魅力はこんなところに大いにある言える。(高橋正子)

冬枯れの川べりをゆくクラシックカー★★★

●佃 康水
 広島 三瀧寺紅葉祭り
冬瀧や朱の葉隠れに音激し★★★
磨崖仏の顔を掠めて散紅葉★★★

日の温み残る欄干紅葉散る★★★★ 
陽だまりの欄干にたたずめば、紅葉が散ってくる。日に照り映える紅葉や日の温みなど、心が温かく癒される思いだ。(高橋正子)

●古田敬二
良き知らせ真っ盛りなる石蕗の花★★★★
石蕗の花の明るさが、良き知らせそのもののようだ。(高橋正子)
逆光に透かして盛りの黄葉樹★★★
ドングリの豊かに膨らみ輝けり★★★

●小西 宏
音遠き落葉の森に日の斜め★★★
落葉掃く八十余歳来し方を★★★
富士の雪うす影にしてひとつ星★★★
コメント (2)
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