中原中也記念館
私が「若ぞう」の頃、親元を離れて県境地への赴任、3年間過ごした。長い長い夜、寂しさを紛らし癒してくれたのは、「ケメ」の音楽と「中原中也」の世界だった。ガラスの人形が壊れそうな繊細な言葉が、心に刺さっていった。帰りたい思いが強かったのでしょうが、私が一番大好きだった作品が「帰郷」だった。後半の言葉は今でも諳んじられるほど心に残っている。
我が家の遅いお正月をするために、今年は「フグ」を食べに行く事にした。下関の旅館が見つからず山口市に一番近い「湯田温泉」に決めた。そして、見物場所を検索してみると「中原中也記念館」が目に飛び込んできた。
これが私の故里だ。
さやかに風も吹いている。
心おきなく泣かれよと 年増婦の低い声がする。
ああ おまえは何をしてきたのだと・・・・・
吹き来る風が私に云ふ
これから10年後、私は「吹き来る風」と話ができる人になるよう過ごしたいと思う旅になりました。
フグ三昧
食べきれない
朝食
雪降りしきる五重塔