「いまを生きる力」
第一期愛媛文科大学最後の講師、五木寛之さんの講演を聞くことができた。「いまを生きる力」とは、・・・。
生きること生きていくことには、嬉しい事や楽しい事のある日々と、反対に悲しい出来事や憤りが募る、不幸を背負う日々がある。人は両極端な明暗な心をやり過ごして生きなければならない。
辛い時は、ブツブツ独り言をゆう、大声で叫ぶ、歌う、俳句や川柳に気持ちを載せる、そして人に語る。
自分の過去を思い出す。頑張っていた頃とか嬉しい縁や時間等等、そんな引き出しを開けて心を再生する。それは前向きに頑張るのとちょっと違って、ほっこりする気持ちのような気がする。
89歳の五木寛之さんは颯爽と登壇された。穏やかな佇まいと渋い声の言葉たちが、私の心に波打ち満たしていった。終戦後38度線を歩いて超え、言葉に尽くしがたい日を生きて日本に帰ってくることが出来たのは、悲しい歌を歌い続けていたからだと話された。人はどん底からでも生きて再生できるのは、文化人の言葉ではなく、流行歌などの大衆のものでではないだろうかとも話された。講演中私は涙腺が緩んでしまった。話の内容が悲しいのではないが、涙が溢れる。それは講演者の人間愛が感じられたせいのような気がする。
今日から私は、少し許すことを増やそう、周りにいる縁あるみんなの話に深く耳を傾けなければと、思いを新たにしました。
来年の予約完了 1回目:小泉純一郎氏
洋服に変身
仕立ての依頼をする。どんな風になるか楽しみです。