「人生が変わる1分間の深イイ話」という番組を、毎週息子が観ています。
私はあまりこの番組は観たいとは思わないのですが、宿題があろうがテスト前日であろうがテレビの前で教科書広げながら観ている息子に、ついついつきあって観てしまってます(←テレビ観ながら勉強すんじゃねえ!)。
まあ、私も仕事したり家事したりしながらなのでじっくりと観ているわけではないのですが、ここんとこ映画にまつわる話が多くないですか?
んで、びっくりしたのが「シャイニング」の話でした。
監督のキューブリックは、主人公の妻役のシェリー・デュヴァルが狂った夫から逃げようとするシーンのカットでなんと
NG127回
出したそうです。ギネス記録だって。ふぇ~。
追いつめられて頭の中が真っ白になった状態をシェリーに体現させるために、わざとNG出し続けたんだそうです。
完璧主義のキューブリックらしいとは言え、そりゃやりすぎだろぉ。
シェリーもジャック・ニコルソンもよく耐えたもんだ。さすがプロ。
さっそくそのシーンを You Tube でおさらい。
懐かしくなって、他のシーンも次々観ていきました。
「シャイニング」を観たことのない息子は
"Here's Johnny!!!"のシーンで、「こえええぇぇぇえ」とウケてました。
あと、いきなり双子の姉妹が現れるシーンも「こわっ。何こいつら」だそうです。
「シャイニング」は私が大学生の時公開されました。
「バリー・リンドン」以来ひさびさのキューブリック作品ということで、どんな映画だろうと友達の間でも話題になりました。
オカルト映画らしい、という情報が流れ
「いまごろオカルト~?」
と、みんなでのけぞったものです。
70年代初頭に「エクソシスト」「ヘルハウス」「悪魔のいけにえ」などなどオカルトやらホラーやらが大ブームとなり、70年代後半の「サスペリア」で頂点に達した感がありましたからね。
「なんでいまごろ?キューブリックって、時代を先取りしすぎてるか遅れてるかどっちやの?」
「先取りしすぎて次のオカルトブームまで行ったってことじゃない?」
なんて会話をしたものです。
でもね、初めて「シャイニング」を観た時は、全然こわくなかったんですよ。
オープニングはちょっとこわかったですけどね。あの音楽が。
なんつーの、直接的なこわさじゃないのね、他のオカルトやホラーみたいに。
たとえば「リング」とか「悪魔のいけにえ」みたいに、観ながら「ぎゃ~!」と叫んでしまうこわさではないんです。
そういう恐怖映画に慣れてしまっているので、「シャイニング」を観終わったあと、映画館の客たちが
「全然こわくないやん」
と言って出て行くのを聞きながら「同感同感」と心の中で思っていました。
しかし、しかしですよ。
映画を観てから2~3日後、ふっと思い出してみると
ぞ ぞ ぞぞぞぞぞぞぞぞ~
と背中に悪寒が走るんですよ。
この恐怖は何?
観た直後は全然こわくなかったのに。
なんかさ、まるで、若い人は運動した直後に筋肉痛になるけど、年くうと何日かしてから筋肉痛になるって状況と似てませんか。
きっと「シャイニング」は、「恐怖」を感じる神経をゆーっくりゆーっくり辿っていって、到達した頃には全身を恐怖で征服してるって映画なんでしょうね。
こわっ。
画期的な兵器かよっ。
キューブリックで思い出しましたが
私のザ・モスト・フェイバリット・ムービーの
「時計じかけのオレンジ」。
あの映画で主役のマルコム・マクドウェルが
ルドビコ療法という犯罪者矯正治療を施されているシーンで
あわや失明、という危ない状態になったそうです。
(映画では、両目を閉じられないように器具で固定されていました)
確かにあのシーンのマルコムの眼は充血して真っ赤でしたが
ほんとにヤバかったんですね。
しかもキューブリックは
謝罪もなく治療費も出さなかったとのことで
マルコムはかなり立腹して
訴訟をおこしたとかおこさなかったとか…という話です。
「シャイニング」では、もちろんジャック・ニコルソンの狂気的な演技がみどころではありますが、あの子役もすごかったですね。
公開当時、11PMでメーキングビデオを流してましたが
キューブリックの「○○の方を見て!」「そこに隠れて!」と言う端的な指示だけで
言われた以上の演技をしてしまうんです。
あの子は今も役者なんでしょうか。
あ、「深イイ話」に戻りますが
ゆうべはチャップリンの名言が紹介されてました。
曰く、
「人生はクローズアップで観れば悲劇
だがロングショットで観れば喜劇だ」
う~ん、これは納得!
さすがチャップリン!
私はあまりこの番組は観たいとは思わないのですが、宿題があろうがテスト前日であろうがテレビの前で教科書広げながら観ている息子に、ついついつきあって観てしまってます(←テレビ観ながら勉強すんじゃねえ!)。
まあ、私も仕事したり家事したりしながらなのでじっくりと観ているわけではないのですが、ここんとこ映画にまつわる話が多くないですか?
んで、びっくりしたのが「シャイニング」の話でした。
監督のキューブリックは、主人公の妻役のシェリー・デュヴァルが狂った夫から逃げようとするシーンのカットでなんと
NG127回
出したそうです。ギネス記録だって。ふぇ~。
追いつめられて頭の中が真っ白になった状態をシェリーに体現させるために、わざとNG出し続けたんだそうです。
完璧主義のキューブリックらしいとは言え、そりゃやりすぎだろぉ。
シェリーもジャック・ニコルソンもよく耐えたもんだ。さすがプロ。
さっそくそのシーンを You Tube でおさらい。
懐かしくなって、他のシーンも次々観ていきました。
「シャイニング」を観たことのない息子は
"Here's Johnny!!!"のシーンで、「こえええぇぇぇえ」とウケてました。
あと、いきなり双子の姉妹が現れるシーンも「こわっ。何こいつら」だそうです。
「シャイニング」は私が大学生の時公開されました。
「バリー・リンドン」以来ひさびさのキューブリック作品ということで、どんな映画だろうと友達の間でも話題になりました。
オカルト映画らしい、という情報が流れ
「いまごろオカルト~?」
と、みんなでのけぞったものです。
70年代初頭に「エクソシスト」「ヘルハウス」「悪魔のいけにえ」などなどオカルトやらホラーやらが大ブームとなり、70年代後半の「サスペリア」で頂点に達した感がありましたからね。
「なんでいまごろ?キューブリックって、時代を先取りしすぎてるか遅れてるかどっちやの?」
「先取りしすぎて次のオカルトブームまで行ったってことじゃない?」
なんて会話をしたものです。
でもね、初めて「シャイニング」を観た時は、全然こわくなかったんですよ。
オープニングはちょっとこわかったですけどね。あの音楽が。
なんつーの、直接的なこわさじゃないのね、他のオカルトやホラーみたいに。
たとえば「リング」とか「悪魔のいけにえ」みたいに、観ながら「ぎゃ~!」と叫んでしまうこわさではないんです。
そういう恐怖映画に慣れてしまっているので、「シャイニング」を観終わったあと、映画館の客たちが
「全然こわくないやん」
と言って出て行くのを聞きながら「同感同感」と心の中で思っていました。
しかし、しかしですよ。
映画を観てから2~3日後、ふっと思い出してみると
ぞ ぞ ぞぞぞぞぞぞぞぞ~
と背中に悪寒が走るんですよ。
この恐怖は何?
観た直後は全然こわくなかったのに。
なんかさ、まるで、若い人は運動した直後に筋肉痛になるけど、年くうと何日かしてから筋肉痛になるって状況と似てませんか。
きっと「シャイニング」は、「恐怖」を感じる神経をゆーっくりゆーっくり辿っていって、到達した頃には全身を恐怖で征服してるって映画なんでしょうね。
こわっ。
画期的な兵器かよっ。
キューブリックで思い出しましたが
私のザ・モスト・フェイバリット・ムービーの
「時計じかけのオレンジ」。
あの映画で主役のマルコム・マクドウェルが
ルドビコ療法という犯罪者矯正治療を施されているシーンで
あわや失明、という危ない状態になったそうです。
(映画では、両目を閉じられないように器具で固定されていました)
確かにあのシーンのマルコムの眼は充血して真っ赤でしたが
ほんとにヤバかったんですね。
しかもキューブリックは
謝罪もなく治療費も出さなかったとのことで
マルコムはかなり立腹して
訴訟をおこしたとかおこさなかったとか…という話です。
「シャイニング」では、もちろんジャック・ニコルソンの狂気的な演技がみどころではありますが、あの子役もすごかったですね。
公開当時、11PMでメーキングビデオを流してましたが
キューブリックの「○○の方を見て!」「そこに隠れて!」と言う端的な指示だけで
言われた以上の演技をしてしまうんです。
あの子は今も役者なんでしょうか。
あ、「深イイ話」に戻りますが
ゆうべはチャップリンの名言が紹介されてました。
曰く、
「人生はクローズアップで観れば悲劇
だがロングショットで観れば喜劇だ」
う~ん、これは納得!
さすがチャップリン!
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