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鴨頭の掲示板

日本史学関係の個人的な備忘録として使用します。

【業績】 鴨頭俊宏《新刊紹介》「富海史談会編『大坂通いで活躍した飛脚船・富海飛船の歴史』」

2015年06月25日 01時22分52秒 | いち研究者としての日記

標記新刊(2014年5月刊行、A4判ソフトカバー、横書き、63ページ)の紹介記事を掲載する山口県地方史学会『山口県地方史研究』第113号(2015年6月)が発行されました。

標題にある「富海飛船」の富海は、現山口県防府市の地名です。JR山陽本線の駅名にもあります。飛船については、快速の連絡・通信船として一般的には「ひせん」と読みますけど、地元で呼称として多く用いられていたとして「とびふね」と、定められています。

 ※編者である富海史談会のHPは、

http://blog.canpan.info/tonomishidankai/

 

近年、インターネットで研究論著を検索するシステムが整備され、研究者は、取り組むテーマの研究史を画面上で容易に調べられるようになりました。その便利さが増すに従い、一方で高まるのは、各地方の郷土史研究会などの重要な発表論著を見落としてしまう危険性です。本稿で紹介した図書の場合は、正式な出版物として国立国会図書館などの蔵書検索データに収録されております。しかし、まだまだ多くの郷土史研究に関する論著は、こうしたインターネット蔵書検索システムに収録されていないのが実情なゆえです。

会誌わずか2ページ分の紹介文ですが、そのなかには、便利さに流されずコツコツと足で調べる姿勢の大切さを、改めて籠めています。

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