交通史学会より依頼を受け寄稿した標記の書評を掲載する『交通史研究』第99号が完成して発行されます。掲載は83~91頁で、発売元は吉川弘文館です(※↓HPに発売情報が掲載されています)。
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b591088.html
批評した書籍は、備前国の岡山藩政において海事部門を司る船手組の公務記録「御留帳御船手」を駆使しながら、江戸時代瀬戸内の海上交通史を論じたものです。史料は、延宝元(1673)~貞享3年(1686)の14年間分でした。1つの藩、その年数分ばかりの史料で、書名のテーマまでいかに論を敷衍できたのか?という視点から、評価点と課題点を整理しています。