標記の小論文を掲載する山口県地方史学会『山口県地方史研究』第119号(2018年6月)が完成して東広島市の自宅にも届きました。
これは、愛媛県伊予大島に立地する今治市村上水軍博物館が新たに調査を進めた表題の史料について、速報展と史料的な価値とを取材した成果を簡潔に述べるものです。史料について具体的には、戦国時代に海賊衆だった能島村上家が江戸時代、現在の山口県周防大島へ移り、萩藩(長州藩)船手組の一員として活躍しはじめたのちに記録する近世・近代のもの約600点のことです。
ただし、この小論文には注意を要する点があります。平成29年(2017)10月、博物館の学芸員である大上幹広氏が『広島県文化財ニュース』第231号に「新出能島村上家文書と萩藩船手組能島村上氏」という論文を寄稿されています。私の小論文は、大上論文の発表より前に投稿したものであるため、大上論文が説明したことを説明されていないままのように表現している箇所があります。ご了承ください。