うたたね日記

アニヲタ管理人の日常を囁いております。

DESTINY 第2話

2021年05月01日 17時24分30秒 | ノベルズ
運命の女神はそれでもこんな私に微笑んでくれた。
ネオジェネシスは放たれることなく陥落し、オーブは、そして地球は守られた。
戦争に決着がつき、そのため一時的にオーブ軍の所属となっていた、AA、エターナルの面々は改めて除隊となった。
キラも、ラクスも、そして…アスランも、今度こそ本当に自由だ。
最後の繋がりが切れた感覚。それでも晴れ晴れとした気持ちを保とうとしている矢先に、珍しく彼女の方から私を訪ねてきた。
「ラクスはプラントに戻るのか?」
「えぇ、嘆願がございましたの。」
執務室のソファーに腰掛け、ティーソーサーを抱えたまま、そういう彼女の横顔は決して明るくはない。俯いたまま、喉の奥から溢れる声は苦渋に満ちている。
「不甲斐ないばかりです…」
いつも時代の流れの先を読み、的確に指示していくラクスから、そんな言葉が漏れるなんて…
私は驚いて思わず叫んだ。
「そんな!だってラクスはいつも的確な判断をしていたじゃないか。キラだけじゃなく、私にとってもラクスは憧れなんだぞ。」
心の底からそう思っている。今でもそうだ。正々堂々と考えを諳んじ、デュランダル議長すらも及ばない演説と指揮ぶりは、私では全く彼女の足元にも及ばない。なのに今の彼女は何だか儚く壊れそうだ。思わず彼女の傍に寄り膝をつくと、少し震えているその手をそっと包み込む。
細くて柔らかくて温かくて…優しい手だ。
誰もがこの手に救われてきたんだ。


―――続きはこちらから

***

ということで第2話をUPしました。
先週以上に無駄に長いです。読み疲れそうです💧
最初のプロットではこんなに長くするつもりなかったんですが、切れが悪くなったので、結局ここまで来ちゃいました💦
というのも、ここから先はネタバレで―――



最初は純粋にアスカガエピソードだけだったんですけれど、なんかスッキリしなくって。お題SSの最後の課題ということもあるんですが、カガリのエピソードはアスランだけじゃなく、もっといろんなものを本編でも含んできたわけで、それを無視して「DESTINY」を語るのはどうかな?と個人的に納得いかず(ーー;)
いい事悪い事含めて、今のカガリが形作られたのは、世界世情+人の繋がりだと思うのです。その中の一つにアスランがいる訳で。
なので、運命スペエディ以降を妄想するにあたって、いろんな関係に決着付けてあげたかったんです。(公式の、劇場版(!)で是非補完していただきたいところですが、何時になるかまだ分からないので、自己満足です)
その冴えたる中心がシンとの関係。あのままだと、一応シンとキラは今後共闘する立場になるけれど、カガリとは何もなく終了…というのは悲しすぎる(ノД`)・゜・。なので、スペエディ見たら、最後のキラがプラントに向かうところでシンがいたので、彼とルナマリアの話も盛り込んじゃいました。だから異様に長いんです💧
当然ながらラクスも同じく。為政者として二人はこれから共闘することになると思いますが、皆が完璧と思うラクスの、本当に人間らしい部分を知っているのはキラであり、同性として支え合えるのはカガリかな、と思いまして。彼女はなかなか弱さを見せませんが、双子の前では素直に見せてくれる。彼女が少しでも息を付ける場所として、対等にいられるように、ラクスのエピソードも長くなっちゃいました。
前々からよく例えていますが、突然の雨の日、傘を持っていないキラに対し、ラクスは昇降口で傘を持って、ずぅ~~~っと待っていてくれるタイプの優しさですけれど、カガリはたとえ傘を持っていても、傘を持ってこなかったアスランに付き合って、一緒に濡れて帰ってくれるような優しさだと思うんです。二人のヒロインがそれぞれ違う優しさと強さを持っている。それも対等に。そんな種ヒロインがかもしたは好きです。

そんな解説はさておき、ようやくアスカガエピソードに続きますよ。
でもその前に、今月は双子が誕生日!
いつものバースデーSSを書かなければ!と思うのですが―――全くネタが浮かんできませんorz💧
せめてサイトとツイッターさんの方は姫仕様に衣替えしましたが、誕生日当日はガンカフェで双子誕生日の特別なイラストが見られるそうなので、バッチリ予約済み。しかし仕事終わってからガンカフェに行くとなると、UPしている時間がない💦
なので日付が変わったと同時にUPするくらいの覚悟が必要ですが……間に合うかなぁ…(遠い目)
気持ちだけはあるんですが、頭が追い付かないかもしれません。遅刻覚悟でネタ探しします!(`・ω・´)ゞ
コメント
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