五月の日差しは眩しくて
温暖な気候のオーブでは、もはや真夏日
ふんわりとしたオフショルダーのカットソーとショートパンツ、金の柔らかな髪はそっとキャップにしまい込んで。そこから少しだけ顔を覗かせた遅れ毛が、潮風をはらんで柔らかく揺れている。
「今日は楽しかったなー♪ 久しぶりに何もしないでゆったりできた!」
ようやく同日に取れた有給。最も彼の方は休日=電子工作に集中したいのが希望。1人の休日なら下手をすれば食事するのすら忘れて、作業に没頭し、気づけば部屋が既に真っ暗な時間帯となっていることもしばしば。好きなことに集中し、仕事を忘れられるこのひと時は、彼にとっては余程リラックスできる大切な時間だ。
しかしそれとこれとは比較にならない。お互い忙しい中、なかなか日程を合わせることもできず、ようやく同じ時を傍で過ごせることは、これ以上ない貴重な時間だ。
朝の通勤に賑わう人の流れと逆方向に向う、なんとも特別な感覚。そしてその先で彼女は「遅い!」とばかりに仁王立ちで待ち構えていた。
普通、上流階級の人間にありがちな、おおよそ品格溢れる衣装と立ち振る舞い。それが彼女には一切なく、寧ろ引き締まった細い素足とゆったりとしたシャツとキャップで、一見すると男性に見えなくもないアンニュイさ。お陰でどこから見ても立派な「一般人」だ。
「カガリ、その恰好は…」
「だって暑いじゃないか。こうでもしないと熱中症になりそうだ。」
初めてであった頃の彼女は、細い体に衣服どころか日焼けも厭わないような少女だった。それが今ではすっかり白い肌になっている。それだけ執務室や議会に籠り切り、仕事に没頭しているという証だろう。
「でも、もうちょっと代表として、意識したほうがいいんじゃないのか?いくら身バレ防止のつもりでも、万が一バレたときに、その恰好じゃ…」
「もう、お前まで説教かよ。マーナからやっと逃げてきたのに、これじゃマーナ二号機がいるみたいだ。」
右手をフルフルと振って顔を顰める彼女。彼女つきの侍女も、彼と同じような感想で同じように苦言を呈したらしい。
思わず彼の口元が綻ぶ。
―――つづきはこちらから。
***
今日は土曜日です。なので…
「いつものSSの更新が来る」、と思ったでしょう(笑)
…なんて思う方は皆無ですね。はい、調子に乗りました<(_ _)>
はい、本来であれば、誕生日SSで途切れちゃいましたが、最後のお題SSの最終回をUPする予定―――だったんですが。
すいません、書き切れませんでした<(_ _)>💦
というのも。…実はモチベーションが上がらずorz。この気落ちがっくりの理由はかもしたの大好きな漫画家さんが急逝されたことですね。
そうですよ。かもしたは『ベルセルク』大好きなんですよ!最初は深夜アニメの時に初めて見て嵌ってしまって、一気にあの当時で16巻くらい既刊で出ていたのを大人買い(※まだ学生だったけど)して、以降コミックス、ずぅ~~~~っと読んでいたんです!
あの迫力と世界観、繊細な描きこみの凄さに、もういろいろ持っていかれました。
しかもストーリーに通じる台詞の一つ一つが凄く響いてきて。当時結構現実逃避みたいなところがあったんですが、ガッツの「現実を見ろ」「自分の人生は自分でケリを付けろ」みたいな台詞で勇気づけられましたし、フローラさんのように「生死は同じ。ただ命が少し形を変えるだけ」シールケの「どんな国の人々が名前を変えて呼ぼうとも「太陽は太陽」だし「水は水」。あなた方が違える「神も神」で形は違えど同じもの、なのに何で相手の神を否定するのか」のような宗教感の台詞にもいろんなものをいただきました。
そしてずっと今まで連載が続いていて、凄く最後はどうなるのか楽しみにしていたのに…三浦先生が急逝されてしまわれました(ノД`)・゜・。
何だかニュースを見たときは、最初はそうでもなかったんですが、段々喪失感が凄くなってきて…とてもアクションもののようなテンション上がる作品を書くのに、気持ちがどうしても追いつかなくなってしまい、結局手が付けられず💧
今でもウジウジベルセルク読んでますよ。アニメも『剣風伝奇ベルセルク』がまだビデオテープに残っていたので見ちゃった^^; 神奈さんのガッツ&森川さんのグリフィスの声がまたぴったりでしたね!ジュドーの石田さんの声もイメージにしっくり来てました。宮村さんのキャスカもよかったわ✨ キャスト代えて「ベルセルク」になったときも無論見てましたけど。
とにかく自分の好きだったものが、急に失われるって、ほんとこんなに手に付かなくなっちゃうんだなぁ…飼っていたババ様(セキセイインコ)が亡くなったときも凄い喪失感でしたけど、なんかほぼ同じくらい。まぁそうだよね~だってかれこれ25年くらい読み続けていたんだから。
同じ意味で、「古畑任三郎」も大好きだったので、田村正和さんの訃報にも涙です;つД`)
昨日はベルセルク読みながら、「古畑任三郎」の特番見ちゃいましたよ。
ということで、今回は連載のUPは無し。
代わりに、ちょっと先日ツイッターで「フォロワーさんの可愛いアスカガイラスト」を拝見してから、ちょっとコソコソッと思ったことを書きなぐってUPしちゃいました。
基本的にストーリー性は無いし、言いたいことも何もないので、ただ本当にほのぼのしているだけで、もっと短くして30秒くらいで読み終えちゃう形にして、ブログに書きなぐるだけのつもりだったんですが、思いのほか長くなったので、一応pixivにUPしてみました。
お気が向きましたら、お目汚し品ですがササっと読み流していただけましたらありがたいです(ー人ー)
三浦先生と田村正和さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。
温暖な気候のオーブでは、もはや真夏日
ふんわりとしたオフショルダーのカットソーとショートパンツ、金の柔らかな髪はそっとキャップにしまい込んで。そこから少しだけ顔を覗かせた遅れ毛が、潮風をはらんで柔らかく揺れている。
「今日は楽しかったなー♪ 久しぶりに何もしないでゆったりできた!」
ようやく同日に取れた有給。最も彼の方は休日=電子工作に集中したいのが希望。1人の休日なら下手をすれば食事するのすら忘れて、作業に没頭し、気づけば部屋が既に真っ暗な時間帯となっていることもしばしば。好きなことに集中し、仕事を忘れられるこのひと時は、彼にとっては余程リラックスできる大切な時間だ。
しかしそれとこれとは比較にならない。お互い忙しい中、なかなか日程を合わせることもできず、ようやく同じ時を傍で過ごせることは、これ以上ない貴重な時間だ。
朝の通勤に賑わう人の流れと逆方向に向う、なんとも特別な感覚。そしてその先で彼女は「遅い!」とばかりに仁王立ちで待ち構えていた。
普通、上流階級の人間にありがちな、おおよそ品格溢れる衣装と立ち振る舞い。それが彼女には一切なく、寧ろ引き締まった細い素足とゆったりとしたシャツとキャップで、一見すると男性に見えなくもないアンニュイさ。お陰でどこから見ても立派な「一般人」だ。
「カガリ、その恰好は…」
「だって暑いじゃないか。こうでもしないと熱中症になりそうだ。」
初めてであった頃の彼女は、細い体に衣服どころか日焼けも厭わないような少女だった。それが今ではすっかり白い肌になっている。それだけ執務室や議会に籠り切り、仕事に没頭しているという証だろう。
「でも、もうちょっと代表として、意識したほうがいいんじゃないのか?いくら身バレ防止のつもりでも、万が一バレたときに、その恰好じゃ…」
「もう、お前まで説教かよ。マーナからやっと逃げてきたのに、これじゃマーナ二号機がいるみたいだ。」
右手をフルフルと振って顔を顰める彼女。彼女つきの侍女も、彼と同じような感想で同じように苦言を呈したらしい。
思わず彼の口元が綻ぶ。
―――つづきはこちらから。
***
今日は土曜日です。なので…
「いつものSSの更新が来る」、と思ったでしょう(笑)
…なんて思う方は皆無ですね。はい、調子に乗りました<(_ _)>
はい、本来であれば、誕生日SSで途切れちゃいましたが、最後のお題SSの最終回をUPする予定―――だったんですが。
すいません、書き切れませんでした<(_ _)>💦
というのも。…実はモチベーションが上がらずorz。この気落ちがっくりの理由はかもしたの大好きな漫画家さんが急逝されたことですね。
そうですよ。かもしたは『ベルセルク』大好きなんですよ!最初は深夜アニメの時に初めて見て嵌ってしまって、一気にあの当時で16巻くらい既刊で出ていたのを大人買い(※まだ学生だったけど)して、以降コミックス、ずぅ~~~~っと読んでいたんです!
あの迫力と世界観、繊細な描きこみの凄さに、もういろいろ持っていかれました。
しかもストーリーに通じる台詞の一つ一つが凄く響いてきて。当時結構現実逃避みたいなところがあったんですが、ガッツの「現実を見ろ」「自分の人生は自分でケリを付けろ」みたいな台詞で勇気づけられましたし、フローラさんのように「生死は同じ。ただ命が少し形を変えるだけ」シールケの「どんな国の人々が名前を変えて呼ぼうとも「太陽は太陽」だし「水は水」。あなた方が違える「神も神」で形は違えど同じもの、なのに何で相手の神を否定するのか」のような宗教感の台詞にもいろんなものをいただきました。
そしてずっと今まで連載が続いていて、凄く最後はどうなるのか楽しみにしていたのに…三浦先生が急逝されてしまわれました(ノД`)・゜・。
何だかニュースを見たときは、最初はそうでもなかったんですが、段々喪失感が凄くなってきて…とてもアクションもののようなテンション上がる作品を書くのに、気持ちがどうしても追いつかなくなってしまい、結局手が付けられず💧
今でもウジウジベルセルク読んでますよ。アニメも『剣風伝奇ベルセルク』がまだビデオテープに残っていたので見ちゃった^^; 神奈さんのガッツ&森川さんのグリフィスの声がまたぴったりでしたね!ジュドーの石田さんの声もイメージにしっくり来てました。宮村さんのキャスカもよかったわ✨ キャスト代えて「ベルセルク」になったときも無論見てましたけど。
とにかく自分の好きだったものが、急に失われるって、ほんとこんなに手に付かなくなっちゃうんだなぁ…飼っていたババ様(セキセイインコ)が亡くなったときも凄い喪失感でしたけど、なんかほぼ同じくらい。まぁそうだよね~だってかれこれ25年くらい読み続けていたんだから。
同じ意味で、「古畑任三郎」も大好きだったので、田村正和さんの訃報にも涙です;つД`)
昨日はベルセルク読みながら、「古畑任三郎」の特番見ちゃいましたよ。
ということで、今回は連載のUPは無し。
代わりに、ちょっと先日ツイッターで「フォロワーさんの可愛いアスカガイラスト」を拝見してから、ちょっとコソコソッと思ったことを書きなぐってUPしちゃいました。
基本的にストーリー性は無いし、言いたいことも何もないので、ただ本当にほのぼのしているだけで、もっと短くして30秒くらいで読み終えちゃう形にして、ブログに書きなぐるだけのつもりだったんですが、思いのほか長くなったので、一応pixivにUPしてみました。
お気が向きましたら、お目汚し品ですがササっと読み流していただけましたらありがたいです(ー人ー)
三浦先生と田村正和さんの御冥福を心よりお祈り申し上げます。