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p201甘いものを食べすぎると神経症になり、腺病質・アレルギー症に発展する!

2013-04-14 07:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』

 

現代医療の誤りを正す

 

第3章 漢方薬は何に効くか

 

味覚による食事療法

p201甘いものを食べすぎると神経症になり、腺病質・アレルギー症に発展する!

 

肝腎(かんじん)を強くする食べ物となると、少しにが味のある食物ということいなります。

野菜では春の七草やフキノトウをはじめ、チシャや春菊、魚ではなまこの内臓である〝このわた〟とか、動物の肝(きも)などです。

昔から「良薬は口に苦(にが)し」といわれていますが、人間の活力を出しているのは、肝腎です。

生きているかどうかの判定は、心臓で決まりますが、心臓を守っているのは、肝と腎なのです。

 肝臓は解毒作用、腎臓は利尿作用を管理していますが、たとえば、甘味を食べすぎると小便が出なくなります。

出ないということは、下痢をするか、頭や皮膚から水分を出すということですから、神経症にかかり、腺病質(せんびょうしつ)とかアレルギー症に発展していくのです。

食べ物の甘い、塩辛いということは、健康に密接につながっているわけです。

 女性は男性に比べると、人一倍甘いものを食べたがります。

それもそのはず、女性は一ヵ月に一度何百CCという出血をして、たいへんなエネルギーを消費しているのです。

もし、男性がそれだけの出血をすると、貧血を起こして、二、三日はぐったり寝込んでしまいます。

だから、女性はエネルギーを出せる貯蔵栄養をもっていなければなりません。

 甘党屋で食べた澱粉(でんぷん)やあん蜜がグリコーゲンとなって、脂肪にしてたくわえられているのです。

若い女性に人気が有るのはおさつ――焼き芋(いも)です。さつま芋は澱粉質であり、これは女性に生命力を与えている源(みなもと)だということができます。

 女性が甘党なら、男性は辛(から)党というのが常識です。

男性は頭を使い、皮膚から気を出して生きている動物です。

気がつまると意気消沈なんてことになります。

そこで気を払うため、頭や皮膚から順調に水分を気体にして発散する必要があります。

男性が、うれしいといっては酒を飲み、悲しいといっては酒を飲むのは、発散しているわけなのです。

 どちらかというと、ビールは西欧のような塩気のいらない国で飲む酒です。

日本のように皮膚から水分を出せないところでは、やたらに小用に出かける回数が多くなり、腎臓に負担がかかります。

飲みすぎると水帯の原因にもなります。

日本酒は日本の風土で生まれた酒、ビールに比べると腎臓の負担は楽になっています。水滞を起こさないために、酒の肴(さかな)というものが重要になってきます。

 

 よく、昔の酒屋の店先で、酒の肴に岩塩をかちんかちんとかじりながら飲んでいる人がいました。

なかにはみそ樽(だる)のミソをなめながらやっている人もいました。

これはちゃんと理屈にあっているのです。

塩辛いものを食べれば水滞を防ぎ、どんどん排泄させてくれるのです。

ビールの国のドイツ人が、ビールに利尿作用のあるホップのほろ苦(にが)さを入れたのと同じで、にが味はどきどきする心臓の炎症をちゃんとおさえる効果ももっているわけです。

次ページの図「五味調和

五味調和の説明

」の食物の座標によって、塩梅よく調理することが、健康維持増進の要諦(ようてい)です。

 

漢方が救う人体危機西洋医学一辺倒からの脱出

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