おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著・鍼灸医学大系 ④ 黄帝内経素問 寶命全形論篇 第二十五
第三節
（原文）
帝曰。人生有形。不離陰陽。天地合氣、別爲九野、分爲四時。月有小大、日有短長。萬物並至、不可勝量。虚實呿吟、敢問其方。
岐伯曰。木得金而伐、火得水而滅、土得木而達、金得火而缺、水得土而絶。萬物盡然。不可勝竭。故鍼有懸布天下者五。黔首共餘食莫知之也。一曰。治神。二曰。知養身。三曰。知毒藥爲眞。四曰。制砭石小大。五曰。知府藏血氣之診。五法倶立、各有所先。今末世之刺也、虚者實之、滿者泄之。此皆衆工所共知也。若夫法天則地、隨應而動、和之者若響、隨之者若影。道無鬼神、獨來獨往。
（訓読）
帝曰く「人は生れて形あり。陰陽を離れず。天地氣を合し、別れて九野となり、分れて四時となる。月に小大あり、日に長短あり。萬物並び至る。勝げて量るべからず。虚實呿吟、敢えて其の方を問う」と。
岐伯曰く「木は金を得て伐られ、火は水を得て滅し、土は木を得て達せられ、金は火を得て缺かれ、水は土を得て絶す。萬物盡く然り。勝げて竭くすべからず。故に鍼には天下に懸布する者五あり。黔首(けんしゅ)は共に餘食して之を知ることなきなり。一に曰く。神を治す。二に曰く。身を養うを知る。三に曰く。毒藥もて眞と爲すを知る。四に曰く。砭石の小大を制す。五に曰く。府藏血氣の診を知る。五法倶に立ち、各々先んずる所あり。今末世の刺たるや、虚する者は之を實し、滿つる者は之を泄す。これ皆衆工の共に知る也なり。若し夫れ天に法り地に則し、隨應して動けば、之に和する者は響の若(ごと)く、之に隨う者は影の如し。道に鬼神なく、獨り來り獨り往くなり」と。
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