おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
薬学博士渡辺武著『漢方が救う人体危機』
現代医療の誤りを正す
第3章 漢方薬は何に効くか
慢性病の漢方治療法
p204漢方には二千年前から糖尿病に効く薬がある!
成人病のなかで、糖尿病というのは、現代医学では厄介な病気です。
世界保健機関(WHO)でも、糖尿病をテーマとしてとり上げて、その効果的治療法を追究しておりますが、漢方ではいまからおよそ二千百年前の漢方書に、糖尿病に効く薬のことが記されています。
その漢方書は、これまでにも何度か出てきた『金匱要略(きんきようりゃく)』といって、宋(そう)時代に発掘された金の櫃(ひつ)に入っていたもので、漢方医学の聖典ともいうべき本なのです。
そのなかに記されている「八味腎気丸(はちみじんきがん)」という薬が、じつは糖尿病の薬だったのです。
したがって、糖尿病は人類にとって最も古くからあった病の一つといえるのでしょう。
糖尿病のおもな症状は――
①排尿が極端に多かったり、少なかったりする。就寝後の小便が多くなる。
②皮膚のつやがなくなり、かさかさしたり、化膿(かのう)しやすくなったりする。
③九竅(きゅうきょう)――眼、鼻、口、耳、尿道、肛門――に異変が起こる。口が渇(かわ)いてくる。
④足腰が弱くなる。
⑤精力が減退する。
こうした症状から体に力感がなくなり、引っ込み思案になったり、頭がぼんやりしてファイトがなくなってきます。
この症状のなかでも、とくに、喉(のど)や口の渇きがよく見受けられる特徴なので、また糖尿病がよくわかっていなかった時代には、糖尿病のことを「消渇(しょうかち)」(「しょうかつ」ともいう)と呼んでいました。
糖尿病というのは、体の新陣代謝機能が衰えて、エネルギーの源である糖分が血液や尿から流出てしまって、そのためにさまざまな症状が現れることなのです。
かつては、もっぱら老人病やぜいたく病とされていたこの病気も、最近では飲食物の不調和や生活環境の悪化によるストレスなどから、若年層にもふえてきつつあります。
江戸時代、「八味丸」は新婚の人たちが利用した薬ですが、いまは同じ若年層の人たちの糖尿病の薬として使われています。
「八味丸」の主薬は、地黄(じおう アカヤジオウ。中国原産の薬用植物)であって、これは糖尿による栄養障害や貧血に効果的な増血剤としての働きがあります。
したがって、「八味丸」のことを「八味地黄湯」とよぶこともあります。
男女の発病率を比べると、女性のほうが多くかかるといわれています。
女性は妊娠ということで、ホルモンが変調を起こしやすいことが原因だといわれています。
四十歳から五十歳までの発病が最も多く、全患者の七〇パーセントを占めているといわれます。
最近は子どもや若年層にも糖尿病がふえているということは、子どもたちが早くから成人病にかかるということ――老化がはじまっているということなのです。
肥満児などは、もう人間の機能はフル回転、心臓は働きっ放しですし、腎機能も胃もフル回転です。
これは子どもを若年寄に育てているようなものなのです。
糖尿病は一般に肥満型の人に起こりやすい病気です。
発病する数年前から急に太りはじめてきます。
ところが発病すると、食欲もあり栄養も摂っているのにどんどん痩(や)せてきます。
糖尿病は、合併症といわれる他の病気が起こりやすい状態になり、心臓病、肝臓病、高血圧、神経痛、自律神経失調症などを起こします。
尿から糖分は垂れ流し、血液の中の糖分が多くなり、これは内臓の五臓六腑だって〝ストライキ〟をしたくなるわけです。
また、長く糖尿病がつづくと眼底出血も起こし、白内障(はくないしょう)や虹彩炎(こうさいえん)など、眼の病気を起こす原因にもなるのです。
明日は 八味丸にまつわる庶民小話
薬学博士 渡辺 武著 『八味地黄丸 トシ{老化}をとらない漢方薬』より
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