
半世紀以上も生きていると、好むと好まざるに関係なく、いろんな人と関わるわけだが。
初めて会いましたこんな人! というハナシ。
上司と部下の2人組で、学生アルバイト募集においでになった企業。押しも押されもせぬ会社である。
交渉ごとは部下にやらせるとして、50がらみの上司はひとことも発せず、後ろで腕組みしている。
用件が済んで、世話話しになってもそのスタンスは崩さない。
そして帰り際、腕組みをしながら浅くおじぎをしたのだ。
還暦過ぎまできて、当たり前のことに気づいたのは、世の中は持ちつ持たれつ ということ。
依頼を授受する双方に、上下関係はない。
でも、人に物事を頼むのなら、最小限の礼は尽くそうね。
我が身も振り返って。