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計らずもサリー・ホーキンスの追っかけになっている。
松金よね子の若い頃に似ている。ラブストーリー路線なら、確実に脇にまわる容姿だが、主役を張れるだけの個性を持つ。
2013年の『ブルージャスミン』におけるコミカルな役どころ、直近ではやはり『シェイプ・オブ・ウォーター』の障害を抱えるヒロイン、何でもござれの女優です。
今作は、カナダ人実在の画家モード・ルイスのストーリーだ。モードは重いリウマチを患っている。
この画家のことは初めて知った。家から出ないで、カナダの人・動物・鳥・自然を童話の挿絵のようなタッチで描いた。
渾身の演技と呼ぶよりは、自然とモードに入り込んだ感じを受ける。エンディングで、モード・ルイス本人が映る古いフィルムが流れたが、背中の曲がり、歩き方、サリー・ホーキンスが演じた姿とまるで一緒だったのだ。