松坂桃李は今が旬。
『日本のいちばん長い日』で青年将校を演じた時は、不穏な筋書きのなかで、観る僕も不安にさせる心許なさがあったが。
昨年公開の『孤狼の血』において見せた役者魂満開ぶりには目を見張った。
穏やかアウトローが似合う役者。
『居眠り磐音』おいては、主演とは別に柄本明と佑の親子が光る。息子の方は不器用に武士のケジメを通そうとする役柄。
親父の怪優ぶりは説明不要だが、かつてはつげ義春の漫画に登場するような、茫洋としたキャラであった。この作品では老獪な老害役、憎いほどにハマる。
ポイントによる0円鑑賞の上、短編小説・作品脚本・対談収録の文庫本まで入口で頂戴。
早起きして○。