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谷川俊太郎が激賞するので、がぜん見たくなった。
英語の慣用句
Elvis has left the building をキーとするフランス映画。
アマンダ7歳、英語教師の母を無差別テロで喪う。
母の弟(叔父)は半分フリーターであるが、恋人になりかけた女性もテロで傷つけられる。
優しく活発な母。ペーパーバックのタイトルの英語(この作品のキーワード)の意味をアマンダが尋ねた時、
「お楽しみはおしまい」と教えてくれた。
母の死を到底受け入れられない娘と、姉の死から現実の障壁に向かわざるを得ない弟。
母と叔父3人で観戦に行くことを、心待ちにしていたウィンブルドン。センターコートには叔父と姪だけ。贔屓の選手が劣勢で土壇場の時、
アマンダが上記の慣用句を泣きながら呟く。
no fun alreadyの現状から、2人が立ち直ろうとするドラマがその後に待つ。
わざと画素数を低くしているのか、昔のフィルム映画のような映像に臨場感がある。
僕も同じくだが、乗り越えるべき壁の目前にいる人に、薦めたい作品。