シナ広東省玩具工場でのウイグル・漢族の乱闘事件に端を発したウイグル騒擾。ウイグル側の発表では死者は600人~800人とも云われている。
イタリアサミットに参加中の胡錦涛氏は急遽帰国したそうだが、チベット騒乱時に虐殺鎮圧で名を上げた当人はどんな対応が出来るというのだろうか。
中共と言ったって、中国4000年の歴史のなか、これも皇帝の変形に過ぎない。少数民族や農民は奴隷なのだろう。デモや暴動が絶えないが人民解放軍を使って手荒に鎮圧する。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」メルマガより
イタリアサミットに参加中の胡錦涛氏は急遽帰国したそうだが、チベット騒乱時に虐殺鎮圧で名を上げた当人はどんな対応が出来るというのだろうか。
中共と言ったって、中国4000年の歴史のなか、これも皇帝の変形に過ぎない。少数民族や農民は奴隷なのだろう。デモや暴動が絶えないが人民解放軍を使って手荒に鎮圧する。
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成21年(2009年)7月9日(木曜日)
通巻第2655号
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ウイグル騒擾、胡錦涛主席イタリアサミットを中途退席して帰国
習近平(副主席)が事態の収拾に陣頭指揮。軍を増派、血の弾圧を正当化
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あの「通州事件」は、おそらくこのような筋書きだったのだろう。
警備の任にある保安隊が在留邦人の名簿を密かに収集し、ある日突然、日本軍の手薄をついて襲撃を開始、これ以上の残忍な殺害方法があるかというほどの残虐な手法で、日本人二百数十を殺害した。
ウィグル族の東トルキスタン独立運動の地下組織を炙り出す方法は、いったんデモを許可し、デモ隊に紛れ込んだ特殊部隊や公安のスパイが暴力行為にでる。
デモを呼びかけた「世界ウィグル人会議」をテロを煽ったという罪をなすりつけ、カディール女史の西側のおける名声をおとしめようとする。ダライラマを口汚くののしる遣り方と同根である。
弾圧の口実をつくり、デモ隊に発砲して指導者を消し、さらには「ウィグル人は暴徒」と宣伝して、活動家を一斉に逮捕・拘束する。これは共産党の常套手段であり、驚くには値しない。
漢族はウィグル族を奴隷ていどにしか認識していないから、この機会に便乗して徹底的な殺戮を繰り返す。
武装した漢族のウィグル人襲撃、ウィグル商店街の破壊行為に軍も警察もみてみないフリをしている。
ついでウィグルの思想的指導者でもあるイルハム・トカティ(中央民族大学教授)を7月7日に拘束した模様(博訊新聞、7月8日)。イルハム教授は穏健派だが、ウィグルの歴史的文化的価値を尊重することを呼びかけていた人物として知られる。
▲北京にもどった胡錦涛はどんな命令を下すか?
そして滑稽なことに中国外交部は「オランダとドイツに中国大使館の安全と尊厳を守るように要請した」(人民網、7月8日)。
オランダの中国大使館前には200名近いデモ隊が現れ、ウィグルの弾圧を許すなと訴えた。
ドイツでもミュンヘン領事館に火炎瓶が投げられた。
このように過剰に反応する手段も政治宣伝の一環。過剰な自己防衛は、在日朝鮮族がときおり不利な政治状況に陥ると、通学中の女子学生の民族衣装がナイフで切られるという「年中行事」にも似ている。
一方、中国共産党指導部にはかなり深刻な同様が拡がり、対策チームが発足した。
胡錦涛不在のことゆえに次期総書記に有力とされる習近平の「腕試し」にもなる。胡錦涛はチベット自治区書記の時代に、徹底的に「暴乱を鎮圧した」功績によって、トウ小平に認められた。
習近平も、ウィグルの反乱を力で平定し、いかに「安定を確保するか」の政治的力量が問われる場面でもある。
対策チームは習近平を基軸に周永康(中央政治局常務委員)、王楽泉・ウィグル自治区書記、孟建柱・公安部長らが出席して騒乱を「テロ」と位置づけた(多維新聞網、7月9日)。
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平成21年(2009年)7月9日(木曜日)
通巻第2655号
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ウイグル騒擾、胡錦涛主席イタリアサミットを中途退席して帰国
習近平(副主席)が事態の収拾に陣頭指揮。軍を増派、血の弾圧を正当化
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あの「通州事件」は、おそらくこのような筋書きだったのだろう。
警備の任にある保安隊が在留邦人の名簿を密かに収集し、ある日突然、日本軍の手薄をついて襲撃を開始、これ以上の残忍な殺害方法があるかというほどの残虐な手法で、日本人二百数十を殺害した。
ウィグル族の東トルキスタン独立運動の地下組織を炙り出す方法は、いったんデモを許可し、デモ隊に紛れ込んだ特殊部隊や公安のスパイが暴力行為にでる。
デモを呼びかけた「世界ウィグル人会議」をテロを煽ったという罪をなすりつけ、カディール女史の西側のおける名声をおとしめようとする。ダライラマを口汚くののしる遣り方と同根である。
弾圧の口実をつくり、デモ隊に発砲して指導者を消し、さらには「ウィグル人は暴徒」と宣伝して、活動家を一斉に逮捕・拘束する。これは共産党の常套手段であり、驚くには値しない。
漢族はウィグル族を奴隷ていどにしか認識していないから、この機会に便乗して徹底的な殺戮を繰り返す。
武装した漢族のウィグル人襲撃、ウィグル商店街の破壊行為に軍も警察もみてみないフリをしている。
ついでウィグルの思想的指導者でもあるイルハム・トカティ(中央民族大学教授)を7月7日に拘束した模様(博訊新聞、7月8日)。イルハム教授は穏健派だが、ウィグルの歴史的文化的価値を尊重することを呼びかけていた人物として知られる。
▲北京にもどった胡錦涛はどんな命令を下すか?
そして滑稽なことに中国外交部は「オランダとドイツに中国大使館の安全と尊厳を守るように要請した」(人民網、7月8日)。
オランダの中国大使館前には200名近いデモ隊が現れ、ウィグルの弾圧を許すなと訴えた。
ドイツでもミュンヘン領事館に火炎瓶が投げられた。
このように過剰に反応する手段も政治宣伝の一環。過剰な自己防衛は、在日朝鮮族がときおり不利な政治状況に陥ると、通学中の女子学生の民族衣装がナイフで切られるという「年中行事」にも似ている。
一方、中国共産党指導部にはかなり深刻な同様が拡がり、対策チームが発足した。
胡錦涛不在のことゆえに次期総書記に有力とされる習近平の「腕試し」にもなる。胡錦涛はチベット自治区書記の時代に、徹底的に「暴乱を鎮圧した」功績によって、トウ小平に認められた。
習近平も、ウィグルの反乱を力で平定し、いかに「安定を確保するか」の政治的力量が問われる場面でもある。
対策チームは習近平を基軸に周永康(中央政治局常務委員)、王楽泉・ウィグル自治区書記、孟建柱・公安部長らが出席して騒乱を「テロ」と位置づけた(多維新聞網、7月9日)。