落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

シナ、また尖閣「棚上げ」?

2013年06月04日 | 政治・外交
シナの云うことをまともに聞く必要はないと思うが、もともと尖閣諸島の領有権は日本にあり棚上げもなにもあったものではない。
中国副総参謀長 「尖閣棚上げ」主張 2013/06/03 09:38 Sankei EX
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/659323/

≪アジア安全保障会議 日本懐柔狙う≫
 中国人民解放軍の戚建国副総参謀長(60)は6月2日、シンガポールでのアジア安全保障会議で、中国が日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)の主権を侵害し、南シナ海の領有権をフィリピンなどと争っている問題について、棚上げすべきだと主張した。日本などを懐柔する狙いがあるとみられる。
 戚氏は「東・南シナ海における中国艦船の航行と巡回活動は、中国領内での正当なものだ。国家の核心的利益を守る決意と意思は揺るがない」と主張した。そのうえで「当面解決できない場合は棚上げし、対話による解決策を探るべきだ」と述べた。
 沖縄の日本の主権を否定する中国の論調については「学者の見解であり、中国政府の見解ではない。学者は自由に研究し、見解を表明することができる」と指摘した。さらに、尖閣諸島の問題とは「性質が異なる」と一線を画した。
 また、軍事同盟強化や仮想敵国の設定という「冷戦思考を捨てるべきだ」と、米国と日本などの同盟国による“中国包囲網”を強く牽制(けんせい)した。
 北朝鮮については「(崩壊の危険性が)過度に見積もられている。崩壊の兆候はない」と語った。アジア安全保障会議は2日、閉幕した。
 (シンガポール 青木伸行/SANKEI EXPRESS)
       ◇
≪中国に批判と牽制 軍事力軸に米へ対抗≫
 3日間にわたった今回のアジア安全保障会議では、南シナ海を含む領海問題をめぐり攻勢を強める中国に東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国から批判や牽制の声が相次いだ。アジア重視の「リバランス」(バランス調整)政策を加速させたい米国に対し、中国は世界第2位の経済力や増強する軍事力を軸に対抗していく構えで、双方は駆け引きをさらに強めることになりそうだ。
 ■不安
 「海洋権益をめぐり平和的手段を取らないのか」「紛争回避の行動規範を策定する考えは」
 中国人民解放軍の戚建国副総参謀長ら3人が発言した6月2日の討論会。会場からの18人の質問中13人が中国に集中。戚氏は壇上で苦笑いを浮かべた。
 「一方的な力の行使や根拠のない主張を志向する動きがある」。ベトナムのグエン・タン・ズン首相(63)は会議初日の5月31日の講演で、名指しは避けながら中国を痛烈に批判。尖閣諸島や自国が領有権問題を抱える南シナ海情勢を念頭に置いた発言だった。
 中国への警戒感は、領有権争いがない他のASEAN加盟国にも広がる。タイの国防省高官は「偶発的な衝突が起きかねない情勢だ」と不安を漏らす。
 「米中の争いに巻き込まれるのは避けたい」(マレーシア外交筋)との声もあるが、ベトナム、フィリピンは「米国の力を頼りに中国を牽制」(両軍筋)したい思惑がにじむ。
 ■警戒
 チャールズ・ヘーゲル国防長官(66)は1日の演説でリバランスは「主に外交、経済、文化的な戦略」と説明、中国の警戒を念頭に軍事色の払拭に腐心した。実際、オバマ政権のアジア重視政策は経済成長が著しいアジアの活力を取り込み米経済の再生につなげる狙いが根底にある。
 一方で軍備増強を進める中国の海洋進出を強く警戒、軍事的な対中シフトを展開しているのも事実だ。米軍は日韓やオーストラリア、フィリピンなどの同盟国に限らず、シンガポールやベトナム、インドネシアとも海軍の艦船派遣や演習を通じた軍事交流の強化を図っている。
 ■増強
 「中国は近年(対外に)武力を行使していない」。戚氏は討論会で中国の軍事力に対する各国の不安解消に多くの時間を割いた。
 しかし、中国はこのところ海洋監視船による南シナ海や東シナ海でのパトロールを強化。海軍力も大幅に増強し、西太平洋から米軍を排除しようと狙っている。国防省報道官は4月末に「空母の遠洋派遣」も視野に入れていることを示唆した。
 経済面ではカンボジアやラオスに巨額の援助供与を実施しASEANの分断を図っている。ASEAN最大の貿易相手である強みも活用して中国側に取り込もうとしている。
 (シンガポール 共同/SANKEI EXPRESS)

鍛冶俊樹の軍事ジャーナル 第107号(6月3日)
http://melma.com/backnumber_190875/

*米軍を恐れる中国軍。
 中国軍の副総参謀長がシンガポールで開かれたアジア安全保障会議で2日、尖閣などの問題について「棚上げが賢明」と発言したそうである。一見譲歩とも取れる発言に引っ掛かるお人好しな日本人がいそうだが、中国の発言は実は支離滅裂である。  そもそも問題は何かと言えば、日本領である尖閣を中国がある日、突然「自国領だ」と言い出して領海に侵入していることである。自分で問題を引き起こしておいて「棚上げ」もないものだ。いうなればコンビニで万引きをして、店員に咎めらると「この問題は棚上げにしよう」と言っている様なものなのである。
 さらに注目すべきは中国が「対話による解決」を主張している点だ。「話し合い」による解決といわれると納得してしまう日本人は多いだろうが、万引きした商品をポケットから出す事もなく「この商品の所有権については対話で解決しよう」などと言われて納得していたら、外交官どころかコンビニの店員も務まるまい。


 さて実際にコンビニでこんな事を言う万引き犯がいるかどうかは知らないが、仮にそんな万引き犯がいたとしたら、「この問題は棚上げにしよう」という発言の真意は「警察を呼ぶな」ということであろう。そして「対話」により警察が来ない事を確認した後、奪い取る算段であろう。
 国際社会でしばしば警察に擬せられるのが米軍である。アジア安保会議は各国の軍首脳が集まる会議であり、米軍首脳も参加している。今回の中国軍首脳の発言は尖閣のみならずフィリピンなど東シナ海、南シナ海の島々について発言していることから、やはりその真意は「米軍を呼ぶな」であろう。
 米軍を国際社会において正義の味方とみなすのには、轟々たる反論があろう。だが中国が米軍を国際社会の警察と見なしているのが、今回の会議で期せずして浮き彫りになった。米軍はやはり東アジアに必要な存在である。他ならぬ中国がその必要性を逆証明してくれたのである。

中国の尖閣領有権棚上げ提案に「領有権問題はそもそも存在しない」菅長官 2013.6.3 11:59 [領土・領有権]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130603/plc13060312000006-n1.htm

 菅義偉官房長官は3日午前の記者会見で、日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)について、中国人民解放軍幹部が棚上げ論を主張したことに関し「尖閣諸島で解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない。尖閣諸島に関する中国の主張は、いかなる発言も受け入れることはできない」と述べた。
 菅氏は「尖閣諸島は日本固有の領土であり、現に有効支配している。中国との間で棚上げや現状維持を合意した事実はない。棚上げすべき問題も存在しない」と強調した。

日本の国内の売国分子・・・次の選挙でふるい落とすべし
野中氏が“棚上げ論”共同認識と回顧 新華社報道 2013.6.3 23:24 [日中関係]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130603/chn13060323290016-n1.htm

 自民党の野中広務元官房長官を団長とする超党派の元国会議員や現職議員の訪中団は3日、北京の人民大会堂で中国共産党序列5位の劉雲山党中央書記局書記(党政治局常務委員)と会談。国営新華社通信によれば野中氏は、日中国交正常化の際、両国指導者が尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる問題について“棚上げ論”という共同認識に達したと回顧した。
(北京 川越一)

石平(せきへい)のチャイナウォッチ
■ 【緊急寄稿・拡散大歓迎】 野中広務氏のあるまじき発言を糾す
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