クリミア危機で欧米から経済制裁を受けたロシア。
ロシアは農産物輸入禁止で対抗した。ロシア国民は困っていると思われたが・・・
困っているのはユダヤグローバル企業だという。
ロシアは農産物輸入禁止で対抗した。ロシア国民は困っていると思われたが・・・
困っているのはユダヤグローバル企業だという。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」平成26年(2014)9月5日(金曜日)弐 通巻第4325号
http://melma.com/backnumber_45206/
EUと米国のロシア制裁に農作物輸入禁止で対抗したロシアだが
「アングロ・シオニスト・アメリカンに大打撃」とプラウダ英語版
先月上旬にモスクワとサンクトペテルブルグに行ってきた。
モスクワは二十年ぶりだった。西側の経済制裁にさぞやロシア国民は悲鳴を上げていると予測していたのだが、どっこい、ロシア人は意気軒昂。プーチンの人気は上昇し、なんと85%、マスコミは反プーチン側のリベラルなメディアですら、ナショナリズム一色だった。
しかし何よりも驚いたのは闇ドル屋がいなくなっていたことだ。
冷戦終結直後、ルーブルは紙くずとなりマルボロが通貨に化け、辻辻に闇ドル屋がいた風景はいまやどこにも無かった。
驚くべし、スナックやバアでドルを歓迎した嘗てのロシアで、たとえば空港のバアでビールを飲んでドルをだすと拒否された。「ここはルーブルしか通じません」。それで僅か300円ほどのビール代をクレジットカードで支払った。
ドルの闇屋がいなくなり、町中から両替屋が激減し、観光地でしかドルを受け取らない。
プラウダ英語版(2014年9月3日)に下記のようなユニークなコラムを見つけた。
「ウクライナの東西分裂は欧米のシオニストたちの画策の結果であり、米国が主導する経済制裁にEU諸国は温度差を示しながらも呼応してモスクワに圧力をかけた。たしかに一部のロシア財閥に影響があるが、もっとも悲鳴を上げたのはキエフ経済界を動かずユダヤ資本家たちだった」と書き出したのはドナルド・コダー司教。
同コラムは続けてこう書いた。
「『経済制裁はそれ自体が目的ではなく、ウクライナに於けるロシアの行為は許容できないとする意思表示の手段で、建設的である』とブロッソEU大統領は言うが、プーチンの指導力を弱めようとする西側の宣伝を鵜呑みにさせる宣伝文句でしかなく、心理戦の手段である。
『ロシアのどこに欠陥が在るか?』と問えばロシアが同姓愛結婚を認めないのが人権侵害ときた。
経済制裁に対応したプーチンは欧米からの農作輸入を禁止した。
これで誰が一番の被害を被ったのか。それはアグロ・ビジネスを寡占してきたアングロ・シオニスト・アメリカン、つまりキエフの財界を握り、欧米資本と手を握るユダヤ資本家ではないのか」
そしてこう結んだ。
「孫子は『実際の戦争より相手を戦闘せずに抵抗をやめさせるのが最良の策』と言ったように、プーチンのクレムリンが現在展開しているのは、農作物禁輸とBRICS銀行設立によるドル基軸体制、すなわちIMF世銀体制への揺さぶり、まさにプーチンは孫子の兵法を実践しているのだ」と。
いささか負け惜しみとも聞こえなくもないが、このようにロシアは現在、アンチ欧米、ナショナリズム絶頂の季節である。
(註 ここで云う「アングロ・シオニスト・アメリカン」というのはプラウダのコラムニストの造語。普通『アングロ・アメリカン』と云えば世界最大の資源、ダイヤモンド、レアメタルを扱う英国集団を意味し、農業商社は米大手カーギルなどを意味するが、間に『シオニスト』と挿入して、いかにも欧米の金融資本家を示唆する)
http://melma.com/backnumber_45206/
EUと米国のロシア制裁に農作物輸入禁止で対抗したロシアだが
「アングロ・シオニスト・アメリカンに大打撃」とプラウダ英語版
先月上旬にモスクワとサンクトペテルブルグに行ってきた。
モスクワは二十年ぶりだった。西側の経済制裁にさぞやロシア国民は悲鳴を上げていると予測していたのだが、どっこい、ロシア人は意気軒昂。プーチンの人気は上昇し、なんと85%、マスコミは反プーチン側のリベラルなメディアですら、ナショナリズム一色だった。
しかし何よりも驚いたのは闇ドル屋がいなくなっていたことだ。
冷戦終結直後、ルーブルは紙くずとなりマルボロが通貨に化け、辻辻に闇ドル屋がいた風景はいまやどこにも無かった。
驚くべし、スナックやバアでドルを歓迎した嘗てのロシアで、たとえば空港のバアでビールを飲んでドルをだすと拒否された。「ここはルーブルしか通じません」。それで僅か300円ほどのビール代をクレジットカードで支払った。
ドルの闇屋がいなくなり、町中から両替屋が激減し、観光地でしかドルを受け取らない。
プラウダ英語版(2014年9月3日)に下記のようなユニークなコラムを見つけた。
「ウクライナの東西分裂は欧米のシオニストたちの画策の結果であり、米国が主導する経済制裁にEU諸国は温度差を示しながらも呼応してモスクワに圧力をかけた。たしかに一部のロシア財閥に影響があるが、もっとも悲鳴を上げたのはキエフ経済界を動かずユダヤ資本家たちだった」と書き出したのはドナルド・コダー司教。
同コラムは続けてこう書いた。
「『経済制裁はそれ自体が目的ではなく、ウクライナに於けるロシアの行為は許容できないとする意思表示の手段で、建設的である』とブロッソEU大統領は言うが、プーチンの指導力を弱めようとする西側の宣伝を鵜呑みにさせる宣伝文句でしかなく、心理戦の手段である。
『ロシアのどこに欠陥が在るか?』と問えばロシアが同姓愛結婚を認めないのが人権侵害ときた。
経済制裁に対応したプーチンは欧米からの農作輸入を禁止した。
これで誰が一番の被害を被ったのか。それはアグロ・ビジネスを寡占してきたアングロ・シオニスト・アメリカン、つまりキエフの財界を握り、欧米資本と手を握るユダヤ資本家ではないのか」
そしてこう結んだ。
「孫子は『実際の戦争より相手を戦闘せずに抵抗をやめさせるのが最良の策』と言ったように、プーチンのクレムリンが現在展開しているのは、農作物禁輸とBRICS銀行設立によるドル基軸体制、すなわちIMF世銀体制への揺さぶり、まさにプーチンは孫子の兵法を実践しているのだ」と。
いささか負け惜しみとも聞こえなくもないが、このようにロシアは現在、アンチ欧米、ナショナリズム絶頂の季節である。
(註 ここで云う「アングロ・シオニスト・アメリカン」というのはプラウダのコラムニストの造語。普通『アングロ・アメリカン』と云えば世界最大の資源、ダイヤモンド、レアメタルを扱う英国集団を意味し、農業商社は米大手カーギルなどを意味するが、間に『シオニスト』と挿入して、いかにも欧米の金融資本家を示唆する)