落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

スコットランド独立・否決

2014年09月21日 | 政治・外交
注目されたスコットランド独立住民投票は反対55%で否決された。
住民投票だけで独立できるものなのか、内戦が起きるのでは・・と心配されたがイギリスの分裂は回避された。
スコットランド、独立否決=反対55%、予想外の大差―住民投票、英分裂回避
時事通信 9月19日(金)14時22分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140919-00000092-jij-eurp

 【エディンバラ(英北部)時事】英国北部スコットランドの英国からの分離、独立の是非を問う住民投票は19日、開票の結果、反対多数で否決された。国内のみならず国際的に悪影響が広がることが懸念されていた英国の分裂という歴史的な事態はかろうじて回避された。
 19日朝までにスコットランドの全32地区の結果が確定。反対が55.3%、賛成が44.7%だった。事前の世論調査では、賛否が拮抗(きっこう)しており、僅差になるとみられていたが、予想外の大差となった。有権者が独立という未知の世界に飛び込むのを土壇場でためらった可能性がある。
 有権者の関心は極めて高く、投票率は世界の民主主義国でも異例の84.6%に達した。
 独立賛成派を率いてきたサモンド・スコットランド自治政府首相は19日早朝、中心都市エディンバラで支持者を前に演説、「民主的な決定を受け入れる」と述べ敗北を認めた。一方、キャメロン英首相は「今は英国を一緒に前に進める時だ」と和解を呼び掛けた。
 住民投票は、2011年のスコットランド議会選でスコットランド民族党(SNP)が過半数を奪った後、12年に自治政府と英政府の合意により実施が決まった。
 賛成派は、独立によって、今より豊かで民主的な国になれると訴え、反対派は逆に独立は財政悪化を招き生活も悪化すると警告した。当初独立への支持は低かったが、地道な草の根運動を進めてきた賛成派が9月に入って急激に追い上げ、一時は独立が現実味を帯びる緊迫した事態となった。
 首相はじめ英国の主要3党の党首は投票の直前、独立を阻止するため自治政府への大幅な権限移譲を早急に実施すると約束した。その履行が直ちに課題となる。首相は独立否決後の声明で「約束は全面的に守る」と再確認した。

■平河総合戦略研究所メルマガ■□□(2014年9月19日 第1487号 )
☆☆甦れ美しい日本☆☆ より
http://melma.com/backnumber_133212/
西村眞悟:エボラ出血熱とスコットランド住民投票、そして、NHKと近くの蚊
No.1012 平成26年 9月17日(水)

 まず、明日投票が行われるUK(英国)のスコットランドにおける、UKからの独立か否かの住民投票について、  はっきりと述べておく。

 この住民投票によって物事を決定することが「正しい」とする風潮は、アフリカ西海岸のエボラ出血熱と同様の憂慮すべき「感染症」である。  後者が人類の健康と生存に対する脅威なら、  前者は人類の文明と民主主義に関する脅威である。  よって、地球上に蔓延させてはならない。

 我が国のマスコミには、スコットランドで民主主義の有意義な試みが進行しつつあるように伝える傾向があるが、 「民主主義=住民投票」というロジックに騙されてはならない。
   スコットランドの住民投票は、 「民主主義のなかで成長を止めた住民」の行き着く先であり、 その「結果」に対して、誰も責任を取らない「漂流」であり、 大英帝国の終焉の象徴である。
 周辺諸国と我が国は、UKが勝手に自壊するのを見送るだけである。いや、まだ結果が出ているわけではない。  投票前日である現在、「イギリス人の知性」が、 この衆愚の流れを阻止する可能性がおおいにあるのだから、 「見送る」のではなく「見守る」のが正しい態度だろう。

 そもそも直接投票で重大事が決まるなら、知性は必要ない。  直接投票が即民意なら、政治家はいらないどころか有害である。

   ギリシャのアリストテレスは、つとに、 「民意を優先させた民主制」を僣主政に近い最悪のものと見抜いている。  「民意を優先させた民主制」とは、 「民意を持ち出して自己を正当化する政治家をもつ政治」である。  ヒットラーやスターリンも、盛んに民意を持ち出して自己を正当化し独裁体制を盤石なものとした。

 中国共産党は、「都合のいい民意」を造りだす為に、反日教育を徹底している。従って、もし中共で国民投票をすれば、反日が中国人民の民意となるだろう。  つまり、つまらん独裁者に限って強調するのが民意である。民意を持ち出して自己を正当化するのがつまらん独裁者である。
 小泉純一郎は、郵政を民営化する為に、選挙された国会議員の意思を無視して民意を利用した。
 そして、どうなったか、郵政が民営化されて何かよくなったのか。だれも、それを検証し責任を取らないではないか。
 さらにまた懲りない彼は、本年初めの東京の街頭で「反原発」を叫んでいた。馬鹿馬鹿しいではないか。

 さて、そこで、スコットランドで、明日、独立が多数を占めたときに決まった「民意」とは何か。
 それは、「北海油田の利益をスコットランド国が独占する」と言うことだ。情けないほどの低次元だと思われないか。
 民主主義が長年続けば、これほど民度が低下するのか。  しかも危険な「民意」だと思われないか。
   要するに、スコットランドは、自分たちのことしか考えずに、ただクェートとかブルネイのように、石油の御陰で贅沢をしたいのだ。
 しかし、言っておく。  このスコットランドの考えは、 クェートの石油を奪うためにクェートに武力侵攻したイラクのフセインと同じである。  もしスコットランドが北海油田独占を実施すれば、 南のイングランドは、かつて、クェートのイラク軍を排除した多国籍軍と同様に、武力によってスコットランドの北海油田占拠を排除する正当性をもつだろう。

 スコットランドの住民投票は、危険な伝染病と同じである。  それは、平穏な恵まれた社会の中で、自分たちの生活の快適性しか考えようとしない「住民」に感染してゆく。  そして、その「感染の果て」は、その快適な生活を支えていた基盤を崩壊させる。
 明日の、投票結果を見守りたい。  私は、UKの為にも、地域の安定の為にも、独立否定を望む。

 次に、注目して欲しいのはNHKである。
   何故、エボラ出血熱とスコットランド住民投票の次に、  突拍子もなくNHKが出てくるのか。
 それは、嫌悪すべき危険なウイルスを、  密かに浸透させ感染させているという点で同じだからである。
 私は、朝は六時前に起きて、二時間ほど新聞を読んだりいろいろなことをする。そして、午前八時、時々、NHKの十五分の「朝の連続テレビドラマ」を見る。
 今やっているのは「花子とアン」だ。
   そこで、本日確信した。  NHKは、朝日新聞より悪質な「反日謀略宣伝機関」だ!
   NHKは、現在も、実は、GHQの忠良なる下部機関として、 GHQの実施した「War Guilt Infomation」すなわち、「日本は悪い戦争をした悪い国であり、日本国民はその戦争を始めた日本の軍国主義の犠牲者だ」という勝者GHQに有利な宣伝の実施機関である。

   朝日新聞は、活字でその宣伝をする。
 しかし、NHKは映像でする。女優の嘆き悲しむ涙を誘う演技でそれをする。よって、NHKは、朝日新聞よりも、より深く反日のウイルスを視聴者である国民の心に浸透させる。
 従って、NHKは、従軍慰安婦虚偽報道を活字で続けた朝日新聞よりも悪質で巧妙な反日宣伝機関である。

   本日の「花子とアン」は、息子を戦場で失った花子の友人が、 花子が戦時中にラジオで「兵隊さんがんばってください」とか言ったのを非難し、涙を流して身を振るわせて、「息子を返せ」と詰め寄るシーンを放映していた。
 このシーンによってNHKは、学徒動員で出征して戦死した息子は、アメリカ軍によってではなく、悪い日本によって、悪い日本軍国主義によって殺されたという被害者意識を視聴者に伝えていた。
 これは、いつもながらの、戦争の悲劇を見せ付けるために使われる場面設定であるが、  実に見事に、占領軍最高司令官司令部(GHQ)の 「War Guilt Infomation」 そのものであった。

 以上の通り、  エボラ出血熱とスコットランド住民投票、 そして、NHKとその近くのデング熱媒介の蚊にご注意を。