香港では屡々デモが起きている。
2014年9月の雨傘革命。香港政府の「愛国心を育成するカリキュラム(愛国教育)」に反対する抗議デモが起こった。
今回は、「2019年逃亡犯条例改正案」に反対するデモが起き、まだ終息していない。
===Wikipedia==
香港の世論は反対寄りであり、2019年6月9日に行われた3度目の反対デモでは人口の約7分の1にあたる103万人が参加し(主催者発表、警察発表は24万人)、2003年の「香港特別行政区基本法23条国家安全保障条例」案に反対した50万人規模のデモを大きく上回った。
=========
2014年9月の雨傘革命。香港政府の「愛国心を育成するカリキュラム(愛国教育)」に反対する抗議デモが起こった。
今回は、「2019年逃亡犯条例改正案」に反対するデモが起き、まだ終息していない。
===Wikipedia==
香港の世論は反対寄りであり、2019年6月9日に行われた3度目の反対デモでは人口の約7分の1にあたる103万人が参加し(主催者発表、警察発表は24万人)、2003年の「香港特別行政区基本法23条国家安全保障条例」案に反対した50万人規模のデモを大きく上回った。
=========
香港でまた衝突、警察が催涙ガス発射 デモは12週目に 2019.08.25 Sun posted at 14:01 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35141710.html
写真: 鉄の棒を投げようとするデモ参加者/Chris McGrath/Getty Images AsiaPac/Getty Images
香港(CNN) 先週から比較的平穏な状態が続いていた香港で24日、数千人規模のデモ隊が警察と衝突し、機動隊が10日ぶりに催涙ガスを発射した。
九龍地区に繰り出したデモ隊は、従来の民主化要求に加え、政府が市内に設置している監視カメラ付きの「スマート街灯」はプライバシー侵害に当たると抗議。街灯を壊したり、路上に集まってバリケードを組んだりした。
参加者らは手にぱちんこのような器具や鉄の棒、れんがなどを掲げ、機動隊が催涙スプレーで鎮圧を図った。
香港政府は同日夜の声明で、デモ隊の「破壊行為と暴力行為」を非難し、複数のスマート街灯が意図的に壊されたと指摘した。さらに、スマート街灯にはデモ隊が反発を示すような顔認識機能を搭載していないと説明した。
香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官はフェイスブックに「みんな疲れている」と書き込み、対話を呼び掛けた。林鄭氏はまた、暴力の停止を呼び掛けるだけでなく、根底にある社会問題を解決する必要があるとの見方を示した。
香港の地下鉄を運営する香港鉄路(MTR)は24日、乗客と職員の安全を確保するため、デモが予定される地区の運行を停止すると発表した。
CNN:写真特集:香港で抗議デモ続く 2週間前に大規模デモの舞台となった香港国際空港周辺ではこの日もデモが計画されていたが、空港当局は23日、空港への道路を封鎖する行為は違法とみなされ、禁錮刑や罰金の対象となる可能性があると警告。これを受けてデモは中止された。
一方、香港から中国本土を訪れ、何らかの理由で15日間の行政拘留処分を受けていた男性(28)は24日に釈放された。
中国当局は香港との境界で、旅行者の携帯電話やかばんの検査を強化しているとの情報がある。
https://www.cnn.co.jp/world/35141710.html
写真: 鉄の棒を投げようとするデモ参加者/Chris McGrath/Getty Images AsiaPac/Getty Images
香港(CNN) 先週から比較的平穏な状態が続いていた香港で24日、数千人規模のデモ隊が警察と衝突し、機動隊が10日ぶりに催涙ガスを発射した。
九龍地区に繰り出したデモ隊は、従来の民主化要求に加え、政府が市内に設置している監視カメラ付きの「スマート街灯」はプライバシー侵害に当たると抗議。街灯を壊したり、路上に集まってバリケードを組んだりした。
参加者らは手にぱちんこのような器具や鉄の棒、れんがなどを掲げ、機動隊が催涙スプレーで鎮圧を図った。
香港政府は同日夜の声明で、デモ隊の「破壊行為と暴力行為」を非難し、複数のスマート街灯が意図的に壊されたと指摘した。さらに、スマート街灯にはデモ隊が反発を示すような顔認識機能を搭載していないと説明した。
香港政府の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官はフェイスブックに「みんな疲れている」と書き込み、対話を呼び掛けた。林鄭氏はまた、暴力の停止を呼び掛けるだけでなく、根底にある社会問題を解決する必要があるとの見方を示した。
香港の地下鉄を運営する香港鉄路(MTR)は24日、乗客と職員の安全を確保するため、デモが予定される地区の運行を停止すると発表した。
CNN:写真特集:香港で抗議デモ続く 2週間前に大規模デモの舞台となった香港国際空港周辺ではこの日もデモが計画されていたが、空港当局は23日、空港への道路を封鎖する行為は違法とみなされ、禁錮刑や罰金の対象となる可能性があると警告。これを受けてデモは中止された。
一方、香港から中国本土を訪れ、何らかの理由で15日間の行政拘留処分を受けていた男性(28)は24日に釈放された。
中国当局は香港との境界で、旅行者の携帯電話やかばんの検査を強化しているとの情報がある。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」令和元年(2019)9月3日(火曜日)通算第6182号
http://melma.com/backnumber_45206/
「西側メディアの香港報道は偏向している。中国の内政に干渉するな」
中国外交部、豪、カナダ、NZなどで「反香港デモ」の組織化を急ぐが。。。
香港。これほどの政治的影響を持つとは、誰もが想定外だっただろう。とくに北京政府、 中国共産党は深い衝撃に包まれている。世界のメディアが注目し、連日大きく報道しているため、軍による鎮圧に踏み切れないからだ。
香港の抗議活動はとうとう四ヶ月目に入り、その支持と連帯が世界中に拡大した。
欧米諸国の留学生らは香港の学生支持集会を各地で開催しているが、なかには身銭をきって、香港へ駆けつける若者もいる。台湾でも、香港問題が次期総統選挙の流れを完全に変えた。蔡英文再選の可能性が濃厚になったのだ。
リトアニアの首都ビリュナスでは、香港の抗議活動に連帯する「人間の鎖」が実施され、多数のリトアニア市民が参加した。同時にリトアニア外務省は中国大使を呼んで、暴力的弾圧、ヒューマニズムの尊重などを訴えたという(サウスチャイナモーニングポスト、2019年9月1日)。
外国にいる中国人留学生は躊躇いと、北京からの監視、「愛国行動」への参加要請(というより強要)に動揺し、複雑な心理状況に陥っている。
オーストラリア(豪)には120万人もの中国人が暮らし、このうち44%が中国大陸からの移民、香港からの移民は6・5%(2016年の統計。現在はもっと増えているが、速報統計がまだない)。
カナダには176万人もの中国移民が暮らすが、このうち753000人が中国大陸から、216000人が香港からの移民である。この移民の間にも香港問題で、コミュニティを二分化させてしまった。
たとえば豪シドニーでは中国領事館の指示によって「北京支持」集会という時代錯誤的なイベントが行われたが、参加者はわずか五百名だった。かれらのプラカードは「愛中国、愛香港。反港独、反暴力」という抽象的なもので、配られた五星紅旗を力なく振って、ともかくアリバイ証明的だったそうな。
彼らの参加動機、言い分は「香港問題はインドにおけるカシミール問題」とか、北京政府のプロパガンダを鵜呑みにしている。香港の学生の多くは「香港独立」を言っているのだ。
中国人留学生の多い西側諸国のキャンパスでは「レノン・ウォール」という壁新聞が登場して盛んな書き込みが行われている。
まるで文革終息期の70年代後半、北京の「西単の壁」の如し。
豪、カナダ、そしてニュージーランドの中国人留学生同士の衝突も各地で伝えられている。「西側のメディアは反中国的であり、じつに偏向している」と北京政府支持の若者らは発言しているが、移民コミュニテイィでの強い支持が見られない。
バンクーバーで行われた北京支持行進には五星紅旗を前面に飾ったフェラーリが登場し、失笑を買った。
またホワイトハウスや、キャンベラの豪国会前、NZウェリントンの国会前などでは日頃の法輪功活動を横目に、チベット、ウィグルからの留学生らが香港と連帯している。
すでに香港の抗議活動は四ヶ月、香港の八つの大学では授業ボイコットに12000名の学生が参加した。この動きは高校、中学にも拡大している。
http://melma.com/backnumber_45206/
「西側メディアの香港報道は偏向している。中国の内政に干渉するな」
中国外交部、豪、カナダ、NZなどで「反香港デモ」の組織化を急ぐが。。。
香港。これほどの政治的影響を持つとは、誰もが想定外だっただろう。とくに北京政府、 中国共産党は深い衝撃に包まれている。世界のメディアが注目し、連日大きく報道しているため、軍による鎮圧に踏み切れないからだ。
香港の抗議活動はとうとう四ヶ月目に入り、その支持と連帯が世界中に拡大した。
欧米諸国の留学生らは香港の学生支持集会を各地で開催しているが、なかには身銭をきって、香港へ駆けつける若者もいる。台湾でも、香港問題が次期総統選挙の流れを完全に変えた。蔡英文再選の可能性が濃厚になったのだ。
リトアニアの首都ビリュナスでは、香港の抗議活動に連帯する「人間の鎖」が実施され、多数のリトアニア市民が参加した。同時にリトアニア外務省は中国大使を呼んで、暴力的弾圧、ヒューマニズムの尊重などを訴えたという(サウスチャイナモーニングポスト、2019年9月1日)。
外国にいる中国人留学生は躊躇いと、北京からの監視、「愛国行動」への参加要請(というより強要)に動揺し、複雑な心理状況に陥っている。
オーストラリア(豪)には120万人もの中国人が暮らし、このうち44%が中国大陸からの移民、香港からの移民は6・5%(2016年の統計。現在はもっと増えているが、速報統計がまだない)。
カナダには176万人もの中国移民が暮らすが、このうち753000人が中国大陸から、216000人が香港からの移民である。この移民の間にも香港問題で、コミュニティを二分化させてしまった。
たとえば豪シドニーでは中国領事館の指示によって「北京支持」集会という時代錯誤的なイベントが行われたが、参加者はわずか五百名だった。かれらのプラカードは「愛中国、愛香港。反港独、反暴力」という抽象的なもので、配られた五星紅旗を力なく振って、ともかくアリバイ証明的だったそうな。
彼らの参加動機、言い分は「香港問題はインドにおけるカシミール問題」とか、北京政府のプロパガンダを鵜呑みにしている。香港の学生の多くは「香港独立」を言っているのだ。
中国人留学生の多い西側諸国のキャンパスでは「レノン・ウォール」という壁新聞が登場して盛んな書き込みが行われている。
まるで文革終息期の70年代後半、北京の「西単の壁」の如し。
豪、カナダ、そしてニュージーランドの中国人留学生同士の衝突も各地で伝えられている。「西側のメディアは反中国的であり、じつに偏向している」と北京政府支持の若者らは発言しているが、移民コミュニテイィでの強い支持が見られない。
バンクーバーで行われた北京支持行進には五星紅旗を前面に飾ったフェラーリが登場し、失笑を買った。
またホワイトハウスや、キャンベラの豪国会前、NZウェリントンの国会前などでは日頃の法輪功活動を横目に、チベット、ウィグルからの留学生らが香港と連帯している。
すでに香港の抗議活動は四ヶ月、香港の八つの大学では授業ボイコットに12000名の学生が参加した。この動きは高校、中学にも拡大している。