24日、香港では区議会選挙が行われ、親中派の圧力にもめげず民主派議員が続々と当選を決めたという。
410万の有権者の71.2%が投票した。香港の人々の危機感がうかがわれる。
中国は、相変わらずウイグル民族弾圧を止めず、我が国の領土である尖閣諸島周辺には公船を遊弋させている。
折も折、日本政府は習近平を国賓として迎える事を決めている。
国賓として迎えても、日本政府の意向を忌憚なく議論していただきたいもの。
410万の有権者の71.2%が投票した。香港の人々の危機感がうかがわれる。
中国は、相変わらずウイグル民族弾圧を止めず、我が国の領土である尖閣諸島周辺には公船を遊弋させている。
折も折、日本政府は習近平を国賓として迎える事を決めている。
国賓として迎えても、日本政府の意向を忌憚なく議論していただきたいもの。
「宮崎正弘の国際情勢解題」令和元年(2019)11月26日(火曜日)第11号(通巻6286号) <前日発行>
https://www.mag2.com/m/0001689840.html
親中派大物議員の何君堯が落選。「こんなことありか?」
香港区議選、およそ85%が民主系。ランドスライドが起きた
11月24日、一切の暴力的衝突がなく、催涙ガスもゴム弾も火焔瓶の嵐もなく、しかも香港は快晴。早朝から投票所には長い列が出来たが、投票率が71・2%と史上空前の記録を更新した。およそ294万人が投票所に足を運んだことになる。
結果はどうだったか。香港のヤングパワーが山を動かしていた。中国をのぞく世界のメディアが祝福ムードの報道をした。
親中派の大物、何君堯(現職立法委員)がよもやの落選。屯門地区は中国大陸系や、地元ヤクザの支配する地区であり、まさか。「こんなことありか」と選挙事務所。
とくに何君堯が恨まれたのは7月21日の民主派襲撃(元朗駅)のヤクザの黒幕とされ、また民主の壁(レノンウォール)のビラを剥がし、街を綺麗にしようという「清掃運動「の先頭にも立ってきた。このため選挙開始直後に「お前はクズだ」と言われて反政府の男性からナイフで斬りつけられた。
屯門周辺は親中派が多い選挙区だが、現職の区議会議長も落選した。
沙田地区では民陣の責任者、今子木が当選した。かれはLGBT支持者でもあり、二回、親中派ギャングに襲撃されて負傷していた。おなじく民陣女性闘士の黄文萱も当選した。
日本でも知られる雨傘革命の指導者・黄之峰は立候補を拒否されたため、代理人を立てた。その代理人である林浩波は早々と当選した。
香港時間午前七時時点で、民主派が獲得議席は288議席。対する親中派は42議席。無所属が24名。80以上の民主派の勝利というランドスライドが起きた。
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和元年(2019)11月25日(月曜日)第10号(通巻6285号)
https://www.mag2.com/m/0001689840.html
未曽有の投票率71・2%、香港の有権者は410万人
雨傘革命リーダー、民主派人士が陸続と当選をきめている
(速報)
香港の区議会議員選挙は24日に行われ、早朝から深夜まで、いずこの投票所にも長い長い列が出来た。有権者410万人の、じつに71・2%が投票に行った。未曽有のことである。
六ヶ月続いたデモ、抗議集会、激しかった警官との衝突、大学に於ける攻防戦のあげくに迎えた区会議員選挙だ。
各投票所が警官隊が守った。
深夜から開票が始まったが、元朗地区で、立候補を断られた黄之峰(民主派のスポークスマン、雨傘革命の指導者)は、代理人を立てていた。はやばやと当選を決めた。元朗のような親中人士の多い地区で、圧勝に近い。
ほかの区でも民主派の活動家らが、つぎつぎと当選を決めており、親中派陣営では顔を引きつらせている。
接戦区が多いため、早暁になっても(この執筆時点は日本時間午前六時I)、まだ具体的な開票結果がでていない。しかし投票率の異様な高さから勘案して、民主派が過半数をこえたと推測される。
香港区議選、民主派が歴史的勝利 85%獲得、親中派は大敗 返還後の過半数は初 11/25(月) 5:34配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191125-00000002-jij-cn
写真:25日未明、香港区議選で民主派が圧勝する見通しとなったことを受け、喜ぶ民主派支持者たち(AFP時事)
【香港時事】香港で24日投票が行われた区議会(地方議会)選挙は25日、開票作業が進み、民主派は452議席中、85%に達する388議席を獲得し、歴史的な勝利を収めた。
【写真】香港区議選の投票後、記者団の取材に応じる林鄭月娥行政長官
香港メディアが伝えた。改選前に議席の約7割を占めていた親中派は大敗し、両派の立場は完全に逆転した。1997年の中国への返還後、民主派が過半数を取ったのは初めて。
投票率は前回(2015年)の47%をはるかに上回る71%。中国返還後に実施された立法会(議会)選、区議選のいずれの記録も更新し、過去最高となった。
今回の区議選は、逃亡犯条例改正案に端を発した6月の大規模デモ以降、初の全土的な選挙。民主派の躍進は、警察の「暴力」追及や普通選挙実施を掲げて抗議を続けてきた民主派やデモ隊の活動が、改めて市民の支持を得たことを示した。一方、林鄭月娥行政長官が率いる香港政府と背後にいる中国の習近平政権に「ノー」を突き付けた形だ。
https://www.mag2.com/m/0001689840.html
親中派大物議員の何君堯が落選。「こんなことありか?」
香港区議選、およそ85%が民主系。ランドスライドが起きた
11月24日、一切の暴力的衝突がなく、催涙ガスもゴム弾も火焔瓶の嵐もなく、しかも香港は快晴。早朝から投票所には長い列が出来たが、投票率が71・2%と史上空前の記録を更新した。およそ294万人が投票所に足を運んだことになる。
結果はどうだったか。香港のヤングパワーが山を動かしていた。中国をのぞく世界のメディアが祝福ムードの報道をした。
親中派の大物、何君堯(現職立法委員)がよもやの落選。屯門地区は中国大陸系や、地元ヤクザの支配する地区であり、まさか。「こんなことありか」と選挙事務所。
とくに何君堯が恨まれたのは7月21日の民主派襲撃(元朗駅)のヤクザの黒幕とされ、また民主の壁(レノンウォール)のビラを剥がし、街を綺麗にしようという「清掃運動「の先頭にも立ってきた。このため選挙開始直後に「お前はクズだ」と言われて反政府の男性からナイフで斬りつけられた。
屯門周辺は親中派が多い選挙区だが、現職の区議会議長も落選した。
沙田地区では民陣の責任者、今子木が当選した。かれはLGBT支持者でもあり、二回、親中派ギャングに襲撃されて負傷していた。おなじく民陣女性闘士の黄文萱も当選した。
日本でも知られる雨傘革命の指導者・黄之峰は立候補を拒否されたため、代理人を立てた。その代理人である林浩波は早々と当選した。
香港時間午前七時時点で、民主派が獲得議席は288議席。対する親中派は42議席。無所属が24名。80以上の民主派の勝利というランドスライドが起きた。
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和元年(2019)11月25日(月曜日)第10号(通巻6285号)
https://www.mag2.com/m/0001689840.html
未曽有の投票率71・2%、香港の有権者は410万人
雨傘革命リーダー、民主派人士が陸続と当選をきめている
(速報)
香港の区議会議員選挙は24日に行われ、早朝から深夜まで、いずこの投票所にも長い長い列が出来た。有権者410万人の、じつに71・2%が投票に行った。未曽有のことである。
六ヶ月続いたデモ、抗議集会、激しかった警官との衝突、大学に於ける攻防戦のあげくに迎えた区会議員選挙だ。
各投票所が警官隊が守った。
深夜から開票が始まったが、元朗地区で、立候補を断られた黄之峰(民主派のスポークスマン、雨傘革命の指導者)は、代理人を立てていた。はやばやと当選を決めた。元朗のような親中人士の多い地区で、圧勝に近い。
ほかの区でも民主派の活動家らが、つぎつぎと当選を決めており、親中派陣営では顔を引きつらせている。
接戦区が多いため、早暁になっても(この執筆時点は日本時間午前六時I)、まだ具体的な開票結果がでていない。しかし投票率の異様な高さから勘案して、民主派が過半数をこえたと推測される。
香港区議選、民主派が歴史的勝利 85%獲得、親中派は大敗 返還後の過半数は初 11/25(月) 5:34配信 時事通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191125-00000002-jij-cn
写真:25日未明、香港区議選で民主派が圧勝する見通しとなったことを受け、喜ぶ民主派支持者たち(AFP時事)
【香港時事】香港で24日投票が行われた区議会(地方議会)選挙は25日、開票作業が進み、民主派は452議席中、85%に達する388議席を獲得し、歴史的な勝利を収めた。
【写真】香港区議選の投票後、記者団の取材に応じる林鄭月娥行政長官
香港メディアが伝えた。改選前に議席の約7割を占めていた親中派は大敗し、両派の立場は完全に逆転した。1997年の中国への返還後、民主派が過半数を取ったのは初めて。
投票率は前回(2015年)の47%をはるかに上回る71%。中国返還後に実施された立法会(議会)選、区議選のいずれの記録も更新し、過去最高となった。
今回の区議選は、逃亡犯条例改正案に端を発した6月の大規模デモ以降、初の全土的な選挙。民主派の躍進は、警察の「暴力」追及や普通選挙実施を掲げて抗議を続けてきた民主派やデモ隊の活動が、改めて市民の支持を得たことを示した。一方、林鄭月娥行政長官が率いる香港政府と背後にいる中国の習近平政権に「ノー」を突き付けた形だ。