落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

米中・小競り合い

2020年04月15日 | 世相
世界的なコロナ禍の裏、台湾海峡で米中の小競り合いがあった。
もっとも、尖閣初頭の領海外の接続海域では中国船が相変わらず航行し、海保が警告している。(2020/02/23)
4月11日には、中共空母の「遼寧」が、沖縄・宮古島間を通過し南下していった。(2020/04/11)
その頃、米の駆逐艦が台湾海峡の中間線を中国側に越えて航行し「牽制」したという。
武漢肺炎が世界中に蔓延するなか、連動するかのような米中。
以下、後半は鍛冶俊樹軍事ジャーナル「駆逐艦バリーは台湾を守った!」
米艦が台湾海峡の中間線越す 異例の行動、中国強く牽制 2020.4.11 20:01国際中国・台湾
https://www.sankei.com/world/news/200411/wor2004110013-n1.html

 米海軍の駆逐艦が10〜11日に台湾海峡を通過し、中国大陸と台湾本島の中間線を中国側に越えた海域で航行していたことが11日、分かった。台湾の国防部(国防省に相当)関係者が明らかにした。中間線は中台間の事実上の停戦ラインとして機能しており、米軍が越えるのは極めて異例。中国軍機が中間線を台湾側に越えて飛行した際、米国は「地域の安定を害する」(国務省)と批判していた。今回は米側が中国を強く牽制(けんせい)した形だ。

 台湾の国防部は11日、日時を明らかにせず、「米艦1隻が台湾海峡を北から南に航行した」と発表した。関係者によると、米第7艦隊(本拠地・神奈川県横須賀市)所属のイージス駆逐艦「バリー」が10日午後から11日未明に海峡を通過した際、中間線より中国側にあり台湾が実効支配する馬祖列島の近海を航行した。

 国防部は米艦の行動について「全行程を掌握していた」としているが、同部の史順文報道官は産経新聞の取材に「米艦が台湾海峡を航行したとしか言えない」と述べるにとどめた。台湾メディアは中国海軍のフリゲート艦がバリーを追跡し、監視活動を行ったことに関しては報じている。

 米海軍による台湾海峡通過は、2018年後半からほぼ月1回と定例化しているが、いずれも中間線の台湾側を通過してきた。フランス海軍のフリゲート艦が昨年4月、台湾海峡を通過した際、中国国防省は「中国の領海に違法に侵入した」と強く抗議した。関係者によると、この際も今回同様、仏艦は中間線の中国側を航行していたという。

 中間線をめぐっては、中国空軍の戦闘機2機が昨年3月末、台湾側に侵入。台湾の蔡英文総統が「挑発行動の排除」を指示し、米国も「台湾への威圧をやめよ」と警告した。今年2月にも中国の戦闘機が侵入し、米軍は直後に特殊作戦機や戦略爆撃機を台湾周辺で飛行させた。(田中靖人)

【台湾海峡の中間線】

 台湾海峡で中国大陸と台湾本島の中間点を結ぶ線。米国と台湾の米華相互防衛条約締結時(1955〜79年)の58年に米軍が台湾防衛のために引いた「デービス線」に由来し、中台双方の軍は平時には越えない。中国側は公式に認めておらず、中台間の「暗黙の了解」として運用されてきた。台湾の国防部は北緯27度、東経122度と北緯23度、東経118度を結ぶ直線と定める。
鍛冶俊樹の軍事ジャーナル(2020年4月14日号)
https://ameblo.jp/karasu0429/

*駆逐艦バリーは台湾を守った!

 武漢ウィルス感染が確認されたため、米第7艦隊は太平洋での活動を大幅に縮小している。空母セオドア・ルーズベルトはグアム島で、空母ロナルド・レーガンは横須賀でそれぞれ休止状態だ。
 そんな米海軍を嘲笑するかのように、11日に中国の空母「遼寧」が艦隊を率いて東シナ海から南西諸島を通過し太平洋に出た。「もはや米第7艦隊は太平洋のくず鉄だ。沖縄・尖閣・台湾を含む東シナ海、西太平洋、南シナ海の覇権は中国が握ったのだ!」とのデモンストレーションである。

 この動きをいち早く察知した米駆逐艦バリーは東シナ海で中国艦隊の航行を妨害し、中国の軍艦に追跡されながら台湾海峡を南に通過した。しかもその際、海峡の中間線の中国側を敢えて航行したのである。  これは中国から見れば領海侵犯とも取れる行動であり、中国海軍によって撃沈されかねない危険を伴う航行である。米駆逐艦は何故そんな危険を冒したのか?それは台湾を守るためである。

 もし上記のデモンストレーションに対して米海軍が何の反応も示さなければ、中国の次なる行動は確実に台湾侵攻であった。中国の習近平政権は、現在、内外から強い批判にさらされているが、起死回生の一手として画策されたのが、台湾侵攻作戦なのである。
 つまり毛沢東以来の悲願である台湾侵攻を実現すれば、国内の反習近平派は一掃されるし、米軍が動けなければ、日本も韓国も東南アジアも中国に屈服する他はないのである。もはや寿命が尽きたかに見える習近平政権の起死回生の一手だったのである。
 その中国の野望を1隻の駆逐艦が打ち砕いた。おそらく艦内にウィルス感染者がいなかったために自由に動けたのであろうが、感染爆発よりも中国の攻撃の方が数倍怖かった筈であり、その勇気は賞賛に余りある。彼らはアジアを救ったのである。