新型コロナウイルスによる肺炎流行は長期化する見通し。
■新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(19日午前4時時点) 死者15.7万人に
2020年4月19日 5:53 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3279231?cx_part=top_topstory&cx_position=1
押谷仁氏「長期戦の覚悟」必要 新型コロナウイルスのシンポジウム
スポーツ報知 2020年4月18日 19:36 3
https://www.excite.co.jp/news/article/SportsHochi_20200418_OHT1T50118/
日本感染症学会は18日、都内で新型コロナウイルスのシンポジウムを開いた。【発言要旨】
押谷仁氏(東北大大学院教授、厚生労働省クラスター対策班)
【SARS(重症急性呼吸器症候群)との違い】
「新型コロナウイルスとSARSと何が違うのか、と言うことをずっと考えてきた。SARSはほとんどの症例が重症化し、死亡率は10%近かった。新型コロナウイルスは軽症例、無症候例がかなりの割合を占めている」
「かつて世界保健機関(WHO)の中でSARSが変異をして感染性を増すようなことになったら、どうなるかということを議論した。(結論では)軽症例が多くなり、制御が難しくなると。SARSは重症化し、感染性は低い。新型は3つのケースがある。〈1〉重症度が高く、感染性が低い〈2〉重症度も感染性も高い〈3〉重症度が低いが感染性が高い感染症の制御を難しいものにしている」
【新型コロナの特徴】
「ホスト因子(人の年齢・基礎疾患、未解明の要因など)と環境因子(※ 3つの密)で集団感染が発生する。1人の人が何人に感染するかという基本再生産係数が1を下回ると、流行にはならない。1を超えると流行するが、クラスターがなければ、感染症は消滅していく。特徴を見ると、10数%の人が1人にだけ感染させている。若年層は重症化する割合、確率が低いので、発見することが困難な状況にある。見えにくいクラスターが医療従事者間で起こると、大きな院内感染につながる」
【2月25日時点で検討したオプション】
〈1〉すべての人にPCR検査…「到底できない」
〈2〉すべての医療機関でPCR検査…「2009年新型インフルエンザ方式で、診療所レベルで使える迅速診断キットが必要」
〈3〉検査の拡充…「病院、医師会の協力、感染防御を安全性の確保」
〈4〉現有の検査体制で流行を制御する体制の確立(採用した方針)
【感染症対策の課題】
「2018年2〜3月、WHOが日本の感染症の評価をした。〈1〉日本にはフルタイムスタッフを持つ危機管理センターが存在しない〈2〉リスクコミュニケーション体制がぜい弱〈3〉省庁間横断の調整メカニズムが不十分〈4〉地域で感染症実地疫学専門家の養成が不十分―などと指摘された。本来あるべきものがない中で対策をしなくてはならなかった」
【日本医療の強み】
「日本の強みは、クルーズ船の経験、医療アクセス・レベルの高さだ。仮説として、社会的文化背景としては、冷静に対応できる文化、地域の信頼関係・実情に合わせて対応できる地域の力、宗教行事の違い、発話頻度の違いなどがある。これからとるべき対策の最大指標は感染の拡大スピードを抑制し、可能な限り、重症者の発生を死亡者を減らすことにある」
【今後の見通し】
「このウイルスと長期にわたって、向かい合っていくいくことは明白だ。医学だけではなく、知恵を合わせて立ち向かっていく必要がある」
※3蜜=「密閉・密集・密接」環境で感染しやすいスポーツ報知 2020年4月18日 19:36 3
https://www.excite.co.jp/news/article/SportsHochi_20200418_OHT1T50118/
日本感染症学会は18日、都内で新型コロナウイルスのシンポジウムを開いた。【発言要旨】
押谷仁氏(東北大大学院教授、厚生労働省クラスター対策班)
【SARS(重症急性呼吸器症候群)との違い】
「新型コロナウイルスとSARSと何が違うのか、と言うことをずっと考えてきた。SARSはほとんどの症例が重症化し、死亡率は10%近かった。新型コロナウイルスは軽症例、無症候例がかなりの割合を占めている」
「かつて世界保健機関(WHO)の中でSARSが変異をして感染性を増すようなことになったら、どうなるかということを議論した。(結論では)軽症例が多くなり、制御が難しくなると。SARSは重症化し、感染性は低い。新型は3つのケースがある。〈1〉重症度が高く、感染性が低い〈2〉重症度も感染性も高い〈3〉重症度が低いが感染性が高い感染症の制御を難しいものにしている」
【新型コロナの特徴】
「ホスト因子(人の年齢・基礎疾患、未解明の要因など)と環境因子(※ 3つの密)で集団感染が発生する。1人の人が何人に感染するかという基本再生産係数が1を下回ると、流行にはならない。1を超えると流行するが、クラスターがなければ、感染症は消滅していく。特徴を見ると、10数%の人が1人にだけ感染させている。若年層は重症化する割合、確率が低いので、発見することが困難な状況にある。見えにくいクラスターが医療従事者間で起こると、大きな院内感染につながる」
【2月25日時点で検討したオプション】
〈1〉すべての人にPCR検査…「到底できない」
〈2〉すべての医療機関でPCR検査…「2009年新型インフルエンザ方式で、診療所レベルで使える迅速診断キットが必要」
〈3〉検査の拡充…「病院、医師会の協力、感染防御を安全性の確保」
〈4〉現有の検査体制で流行を制御する体制の確立(採用した方針)
【感染症対策の課題】
「2018年2〜3月、WHOが日本の感染症の評価をした。〈1〉日本にはフルタイムスタッフを持つ危機管理センターが存在しない〈2〉リスクコミュニケーション体制がぜい弱〈3〉省庁間横断の調整メカニズムが不十分〈4〉地域で感染症実地疫学専門家の養成が不十分―などと指摘された。本来あるべきものがない中で対策をしなくてはならなかった」
【日本医療の強み】
「日本の強みは、クルーズ船の経験、医療アクセス・レベルの高さだ。仮説として、社会的文化背景としては、冷静に対応できる文化、地域の信頼関係・実情に合わせて対応できる地域の力、宗教行事の違い、発話頻度の違いなどがある。これからとるべき対策の最大指標は感染の拡大スピードを抑制し、可能な限り、重症者の発生を死亡者を減らすことにある」
【今後の見通し】
「このウイルスと長期にわたって、向かい合っていくいくことは明白だ。医学だけではなく、知恵を合わせて立ち向かっていく必要がある」
■新型コロナウイルス、現在の感染者・死者数(19日午前4時時点) 死者15.7万人に
2020年4月19日 5:53 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3279231?cx_part=top_topstory&cx_position=1