落葉松亭日記

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トランプ氏の反撃始まる

2020年12月09日 | 政治・外交
米大統領選でバイデン氏が勝利したかに見えたが、トランプ氏は諦めてはいなかった。
投票を集計する機械ドミニオンに細工が施されていることなど、数々の不正が明らかになってきた。
民主主義と正義の国と思われてきたアメリカが揺らいでいる。
トランプ米大統領「この数日の間に大きなことが起きる」 2020年12月08日 23時12分
https://www.epochtimes.jp/p/2020/12/65641.html

写真:ホワイトハウスの大統領執務室で行われた大統領自由勲章授与式でコメントするトランプ米大統領、12月7日撮影(SAUL LOEB/AFP via Getty Images)

2020年米大統領選で不正があったと主張を続けるドナルド・トランプ大統領は12月8日、ホワイトハウスで開かれた記者会見で、向こう数日間で変化があると記者団に語った。

トランプ氏は改めて選挙不正があったと語り、「私たちはそれについて何ができるかを見つける」「今後数日の間に多くの大きな出来事が起こるだろう」と述べた。しかし、詳細は説明しなかった。
トランプ氏は、12月14日に予定されている選挙人投票の後の戦略について、記者の質問に答えた。

「選挙は完全に不正操作された。わが国の恥だ」とトランプ氏は改めて主張した。「第三世界の国のようなもので、あちこちから(不正が疑われる)投票用紙が出てきて、誰が管理しているのか、どんな仕組みかもわかっていない機械を使っている。『欠陥』だと言っているが、実はこれは欠陥ではない。何千票もの不正な投票が発覚している。すべて私に反対する票(訳注・バイデン氏への投票)だ」

トランプ氏の弁護団は11月下旬から、いくつかの主要州の議員たちとイベントや公聴会に出席し、米国憲法は選挙人を選ぶ権限があると語った。弁護士団はまた、脅迫や投票用紙の不正、失効しているにも関わらず有効になった票、集計の不正があったと主張する目撃者や関与者の証言を公表した。

いくつかの州の州秘書官は、選挙結果を覆すほどの不正の証拠は確認されていないと述べている。
12月はじめ、ミシガン州判事は、同州アントリム郡にあるドミニオン社の投票システム機器22台をトランプ陣営の法務チームが法的な調査をすることを認めた。同州の有権者からマリファナに関連した別の問題の申し立てを受けて、この許可を出した。

アントリム郡の広報担当者、ジェレミー・スコット氏は現地紙デトロイト・フリー・プレスの取材に、11月3日の選挙で使用された投票機から調査を受けるものがあると述べた。

トランプ陣営のジェナ・エリス弁護士は6日、FOXニュースに出演し「判事は私たちのチームに調査を許可している」と述べ、ドミニオン社の機械の調査で多くのことが判明するだろうと語った。

エリス弁護士は7日のFOXニュースで、チームは現在、アリゾナ州、ジョージア州、ミシガン州、ペンシルべニア州の議会でロビー活動を行っている間、最高裁への訴訟を準備すると語った。トランプ陣営の弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏が中共ウイルス(新型コロナウイルス)に感染していると診断されたことで、その方向を固めたという。
(翻訳編集・佐渡道世)

政治評論家・加瀬英明氏メーリングリストより
件名: [mailinglist01] アメリカ社会を分断する2つの大きな対立 日付: 2020年12月9日 16:36:51 JST
返信先: info@kase-hideaki.co.jp

 アメリカの大統領選挙投票日の6日後に、多年の同志である評論家の宮崎正弘氏とテ レビで対談した。宮崎氏は新著『中国解体 2020』を出版したばかりだった。
 世界が注目していたアメリカの大統領選挙は、大混乱だ。民主党のバイデン候補は勝 利宣言を行ったが、トランプ大統領は敗北を認めず、負けを認めようとしない。

 私は宮崎氏に半分冗談で、「『アメリカ解体2022年』という共著の本を、だしま しよう」といった。瓢箪(ひょうたん)から駒で、来春この本が出ることになるかもしれ ない。

 私はアメリカ屋だが、今回の大統領選挙はこれまでない奇妙な戦いで、出口が見えな い。

 私は1960年のケネディ対ニクソンの最初のテレビ討論以後、大統領候補のテレビ 対決を見てきたが、バイデン氏は病みあがりのようだった。これまでの候補者は、みな 颯爽としていた。

 バイデン氏は77歳、あきらかに知的能力を失って、アルツハイマー症を患ってい る。
 春に民主党の予備選挙がいっせいに行われると、「私は上院議員選挙に挑んでいる」 と述べ、「アメリカで銃犯罪(ガンクライム)によって1億5000万人が死んだ」「私 は4億人のアメリカ女性を応援する」「アメリカでコロナによって1億2000万人が 死んだ」、習近平を鄧小平と呼んだ。

 バイデン氏はこの春まで民主党の候補のなかで下位にあったのに、なぜ、このような 候補者を選んだのだろうか。
 予備選挙中、トランプ大統領が敵ではなかった。サンダース上院議員が主敵だった。
 サンダース氏は社会主義者を自認して、大企業に重税、国民皆健康保険、大学無料 化、国防費大幅削減などを訴えて、若者などの熱狂的な支持をえていた。サンダース氏 を大統領候補としたら民主党の自殺となった。
 そこで、大統領候補を選ぶ民主党全国大会が開かれる前に、競っていた候補が全員降 りて、妥協できるバイデン氏を担いだ。

 アメリカの大手メディアの偏向は、酷いものだった。一方の大統領候補がアルツハイ マー症を患っているのは重大事であるのに、主流のマスコミは事実を無視して、バイデ ン氏に不利な情報をいっさい報じなかった。

 バイデン氏は大統領就任式までに78歳になるが、認知症が進んで判断力が衰えてい るために、副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員と「共同大統領」をつとめることと なろう。大統領が1、2年後に、辞任する可能性がある。カマラは56歳、左派だ。

 アメリカが分断されているというが、民主党が左傾して、二股割きになっている。
 そのうえ、四年前からアメリカを2つに分けている、大きな対立がある。

 拝金、国家意識を弱めるグローバリズム、個人の放縦な自由にもっとも高い価値を与 え、伝統社会を抑圧・差別だとして、LGBTQ(Qは変態(クイアー))などに力を与 え、何よりも「多様性」を上に置く、"WOKE(ウォーク)"――目覚めた人々に対する、伝 統的な共同体の反撃だった。

 民主党支持者からトランプ支持者を見ると、“愚鈍で、遅れた”人々だ。

 アメリカ社会を分断したのは、トランプ大統領ではない。グローバリズムを信奉する 多国籍大企業が支える、大手メディアだった。

 社会の弱者、被害者だと感じる人々が、全責任を社会に押しつけるかたわら、伝統社 会の束縛を柵(しがらみ)として嫌って、放縦な自由を求める“目覚めた(ウォー ク)”人々が、弱者を自任する人々が気儘に振る舞うのを見て、喝采している。

 人種差別主義者だったといって、アメリカ各地でコロンブス、ワシントン初代大統 領、リンカーン大統領の銅像であれ、何でもつぎつぎと破壊するのが、良識とされてい る。

 自虐だが、自分を責めて苦しめるよりも、過去を束縛として軽んじて、否定すること によって、自由になれるという我儘でしかない。
   アメリカが、溶解しつつある。