ウクライナ支援で約6600億円たかられる。
宮崎正弘氏の書評
宮崎正弘事務所 mag2 0001689840 <mailmag@mag2tegami.com>
EUとは綺麗事を並べる「高学歴エリートの総会屋」
ものごとの本質は旧ソ連の軛に呻吟した東欧の方が理解している
川口マーン恵美x福井義高 著
『優しい日本人が気つかない残酷な世界の本音』(ワニブックス)
常日頃から不思議に思ってきた欧州の政治の裏側、その謎、表向きの発言と彼らの本音の乖離、ともかく本書を通読することで評者(宮崎)にとっても次の謎が解けた
●ノルドストリーム爆破破壊はCIAに秘密工作の疑いが濃厚だが、なぜドイツは怒らないのか?
●ウクライナ戦争の鍵は東ヨーロッパがにぎっていること。つまりオルバン首相が言ったように「スラブ同士の内ゲバであり、介入するべきではない」。
●ドイツでなぜAfD(ドイツのための選択肢)で急激に盛り返し、左翼連合政権を脅かしているのか
●EUとは高学歴エリートの総会屋である。ファンデライエンの居丈高で高慢は態度と発言をさすがに中国も許さなかった。
●ポーランドもハンガリーも難民は受け入れない理由。ハンガリーのオルバンは「早くトランプを呼び戻せ。トランプだけが世界を救う」と預言した。
●バイデンの無能がイランvsサウジの合意を産んだ。中東のおけるアメリカの影響力は劇的に低下したが、トランプならこうはならなかった。
EUの政治家がいかにアホ揃いで、というより気取り屋が多く、言論弾圧が著しいのに、ものごとをろくすっぽ考えない大衆は、たとえば「ウクライナが善」 だと信じている。ところが「嘗てソ連の軛の下で、自らも共産主義体制を布いた東欧諸国のほうが敏感で、現在のEUの全体主義化に警鐘を鳴らしています」 (川口)
欧州に限らず、ナショナリズムとは悪い言葉として誤解される。
そしてグローバリズムが善であるかのように、環境保護運動や、脱原発が正義のように繰り返し喧伝され、やはり「ものごとを深く考えない大衆」が信じている。
日本人よ、欺されるなと二人は強調する。
爆弾発言がこのあとに続く
「ベルリンの壁崩壊は当時のソ連共産党書記長ミハイル・ゴルバチョフが計画し実行したと、旧東ドイツで貿易に従事していたミヒャエル・ボルスキーは主 張」した。理由は「経済的に行き詰まっていた当時のソ連にとって、東独を含む東ヨーロッパ諸国が重荷となっていた」(福井。82pから)
いま欧州の西側、とくにドイツで最大の難題は難民問題である。
その恐るべき実情と背後、その経済的負担にもまして治安の悪化。難民を受け入れた時から分かっていたことだが、元凶はメルケルにあると言って良いだろう。
彼女はおかっぱのおばさんで清潔な政治をするかと誤解したが、とんでもない食わせ物だった。
その間違った政策のツケが、いまのドイツを襲い、また脱炭素、脱原発という愚かな選択がドイツを惨めな状況へ追いやり、だからこそ極左メディアが『極右』 のレッテルを貼るAfDが急台頭した。嘗ての『緑の党』はまるで変身し、体制内政党に堕した。つまりドイツは『救いがない』のである。
しかし馬鹿の極みは日本である。
12月6日、岸田文雄首相はG7首脳によるテレビ会議を開催しウクライナ支援でまた日本がたかられた。復旧・復興と世界銀行の融資への信用補完で総額45億ドル(約6600億円)規模の追加支援を表明したのだ。
欧米ではウクライナ支援内切りの声、それなら「馬鹿がつくほどお人好し」の日本の財布を狙えというわけで、あまつさえ、2024年に二月には東京「日ウクライナ経済復興推進会議」を開くという。
日本の新聞、テレビにならされ、自分がインテリだと誤信している多くの日本人にとって、ひっくり返るような真実が次から次へと語られる。
ものごとの本質は旧ソ連の軛に呻吟した東欧の方が理解している
川口マーン恵美x福井義高 著
『優しい日本人が気つかない残酷な世界の本音』(ワニブックス)
常日頃から不思議に思ってきた欧州の政治の裏側、その謎、表向きの発言と彼らの本音の乖離、ともかく本書を通読することで評者(宮崎)にとっても次の謎が解けた
●ノルドストリーム爆破破壊はCIAに秘密工作の疑いが濃厚だが、なぜドイツは怒らないのか?
●ウクライナ戦争の鍵は東ヨーロッパがにぎっていること。つまりオルバン首相が言ったように「スラブ同士の内ゲバであり、介入するべきではない」。
●ドイツでなぜAfD(ドイツのための選択肢)で急激に盛り返し、左翼連合政権を脅かしているのか
●EUとは高学歴エリートの総会屋である。ファンデライエンの居丈高で高慢は態度と発言をさすがに中国も許さなかった。
●ポーランドもハンガリーも難民は受け入れない理由。ハンガリーのオルバンは「早くトランプを呼び戻せ。トランプだけが世界を救う」と預言した。
●バイデンの無能がイランvsサウジの合意を産んだ。中東のおけるアメリカの影響力は劇的に低下したが、トランプならこうはならなかった。
EUの政治家がいかにアホ揃いで、というより気取り屋が多く、言論弾圧が著しいのに、ものごとをろくすっぽ考えない大衆は、たとえば「ウクライナが善」 だと信じている。ところが「嘗てソ連の軛の下で、自らも共産主義体制を布いた東欧諸国のほうが敏感で、現在のEUの全体主義化に警鐘を鳴らしています」 (川口)
欧州に限らず、ナショナリズムとは悪い言葉として誤解される。
そしてグローバリズムが善であるかのように、環境保護運動や、脱原発が正義のように繰り返し喧伝され、やはり「ものごとを深く考えない大衆」が信じている。
日本人よ、欺されるなと二人は強調する。
爆弾発言がこのあとに続く
「ベルリンの壁崩壊は当時のソ連共産党書記長ミハイル・ゴルバチョフが計画し実行したと、旧東ドイツで貿易に従事していたミヒャエル・ボルスキーは主 張」した。理由は「経済的に行き詰まっていた当時のソ連にとって、東独を含む東ヨーロッパ諸国が重荷となっていた」(福井。82pから)
いま欧州の西側、とくにドイツで最大の難題は難民問題である。
その恐るべき実情と背後、その経済的負担にもまして治安の悪化。難民を受け入れた時から分かっていたことだが、元凶はメルケルにあると言って良いだろう。
彼女はおかっぱのおばさんで清潔な政治をするかと誤解したが、とんでもない食わせ物だった。
その間違った政策のツケが、いまのドイツを襲い、また脱炭素、脱原発という愚かな選択がドイツを惨めな状況へ追いやり、だからこそ極左メディアが『極右』 のレッテルを貼るAfDが急台頭した。嘗ての『緑の党』はまるで変身し、体制内政党に堕した。つまりドイツは『救いがない』のである。
しかし馬鹿の極みは日本である。
12月6日、岸田文雄首相はG7首脳によるテレビ会議を開催しウクライナ支援でまた日本がたかられた。復旧・復興と世界銀行の融資への信用補完で総額45億ドル(約6600億円)規模の追加支援を表明したのだ。
欧米ではウクライナ支援内切りの声、それなら「馬鹿がつくほどお人好し」の日本の財布を狙えというわけで、あまつさえ、2024年に二月には東京「日ウクライナ経済復興推進会議」を開くという。
日本の新聞、テレビにならされ、自分がインテリだと誤信している多くの日本人にとって、ひっくり返るような真実が次から次へと語られる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます