落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

PC映画劇場

2008年02月03日 | 音楽、映画
 節分、明日は立春だが鉛色の空に覆われ鬱陶しい日が続いている。
 日本の南海上を通過する低気圧の影響で太平洋側も広い範囲で雪になった。
 朝起きると銀世界で、細かい雪が間断なく降り、14,5cm積もった。その雪も午後には止み、積もった雪も溶けはじめ、近くの山々は白から灰色に変わった。

 このところ出かける気にもならず、買ってきた古典映画をたのしんだ。

 わが谷は緑なりき
 監督:ジョン・フォード 1941年(S16)米映画アカデミー賞受賞作品 DVD¥399
 主演:ウォルター・ビジョン、モーリン・オハラ、ロディ・マクドール、ドナルド・クリスプ他
 舞台は19世紀末、英ウェールズ地方の炭坑に働く一家の物語。
 まだまだ家庭の中で父親たる夫の存在が大黒柱のように大きく、妻はその夫を支え子供達にはやさしく強く見守る存在だった時代。炭坑のストライキ、働き手でもある子らの解雇、落盤事故など様々な試練が一家を見舞う。
 美しい緑(モノクロだが)の谷間と炭鉱街に暮らす人々の風景、貧しけれど温もりのある古き良き時代の家庭が展開する。
 昔観た伊映画「鉄道員」を思い出した。あの映画ももう一度観てみたい。

 アラバマ物語(原題 TO KILL A MOCKINGBIRD)
 監督:ロバート・マリガン 1962年(S37)米映画 DVD¥399
 主演:グレゴリー・ペック、メリー・バーダム、フィリップ・アルフォード、ロバート・デュバル他
(パッケージ紹介文)===========
グレゴリー・ペックが正義感溢れる『アメリカの良心』ともいえる人物像を作り上げている

1932年米は不況のまっただ中、アラバマ州メイコルという小さな町に幼い息子と娘を抱えた弁護士アティカス・フィンチが住んでいた。そのフィンチが暴行事件で訴えられた黒人トムの弁護にあたるが、町の人々は黒人側についたフィンチに批判的で・・・・
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 フィンチの懸命の弁護にもかかわらず、人種差別の色濃い時代、陪審員は黒人に対するありがちな偏見でトムを有罪にしてしまう。
 日本でも裁判員制度が近々開始されるらしいが、起こりうるだろう。

 二人の子役も生き生きとして素晴らしく、物語の中で重要な役割を果たしている。
 原題は父親が子供達に語りかける言葉の中に出てくるが、邦題がかけ離れているのも興味深かった。