9月に入り残暑が帰ってきた。
いつものように朝ブログを見て回っていると、「福田辞意表明」という字が躍っていた。
「えっ」とweb新聞を見て回ると、「無責任」「投げ出した」というキーワードが目立った。
かねがね「自分は首相の器ではない」と仰っていたそうだが、いろいろ党内事情で引き受けたらしい。
やってみて、限界を知りこれ以上居座ってもしようがなく、後に任せるというのも一つの責任の取り方だろう。
所信表明演説は「平和を生み出す外交」であったが、「相手の嫌がることはしない、云わない」では外交にならなかった。近隣諸国に云われ放題で、歯がゆいばかりだ。
安倍首相のとき、改憲を主張していたが、福田内閣ではそれが陰を潜めた。さりとて代わりに目指す進路も何かわからなかった。衆参ねじれ現象で政権運営は難しいと言い訳があったが、自民党の施策が一枚岩でないことが原因ではないかと思う。党利党略よりも主張をはっきりさせれば、どっちつかずの公明党の協力をあてにするなど「麻薬」に手を出すことも要らない。
解散総選挙があるのなら、員数合わせより、無党派層を引きつけ、投票に行かせる政策アピールをしてもらいたいと思うのだが。
一方、野党陣営は、「投げ出されて」チャンスの筈だが、上げ足取りばかりだ。
民主党は党首選びに談合で小沢氏が留任するらしく、党内論議が漏れてこない、これまた魅力のない党である。小沢首相誕生など悪夢だが、マスゴミの操作で実現しないとも限らない。
とにかく、前進が難しかった福田氏が辞めることにより新しい展開がやっと訪れた感じがする。
福田政権がやったこと。(産経新聞 【主張】9/2より)
■平成21年度から道路特定財源を一般財源化する方針を打ち出した。道路行政を大きく転換するものであり、道路族議員が強い影響力を持つ自民党政権下では画期的な判断だったといえよう。
■インド洋での給油支援再開のためなどの衆院再議決に踏み切った。