『S-Fマガジン 2009年7月号』 (早川書房)
「スター・トレック」公開記念特集。スタートレックって、あんまり好きじゃないというか、興味ない。
なんでかというと……。
子供の頃、この手のものがちょっとキライになる時期があるじゃないですか。いや、ないですか?
そんなの嘘に決まってるじゃん、とか。
『宇宙大作戦』とか『宇宙空母ギャラクティカ』を知ったのが、ちょうどそのくらいの年代だったので……。
じゃぁどんなのが好きだったかというと、『恐竜探険隊ボーンフリー』とか(笑)
怪獣は嘘んこだけど、恐竜はホントだ、みたいな。
それが続いているのか、スペオペの、特にTVドラマは苦手なままだ(笑)
一方の伊藤計劃追悼。
病気のことは知っていたが、作品の内容と結びつけて考えてみるということは無かった。
しかし、確かに指摘されてみればその通りで、心が痛む。
作品の解釈に著者の生まれや境遇が必用な作品というものを、個人的には評価しない。というか、それが必須なものは作品として評価に値しないと思っている。
しかし、伊藤計劃の作品は、末期癌との闘いを思えば、まったく違った様相を帯びてくることに愕然とする。
何も知らずに読んでもすごいのに、著者の思いを知れば、さらにスゴイ。
彼の作品は末期癌との表裏一体でしか生まれ得なかったのかもしれない。つくづく、日本SF界は稀有な才能を失ったものだと思うのと同時に、彼の思いを小説という形に残すことができて良かった、とも思う。
『齢の泉』 ナンシー・クレス
△:ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞。
カットバックが多くて、最初のうちは良くわからない。
しかも、最後にいたっても、結局、何がしたかったのか良くわからない。これこそ長編化した方がよかったんじゃないのか。
『無可有郷だより』 樺山三英
○:個体の成長であり、種族の歴史であり、進化の流れである。なんというか、小説というより、散文詩?
「スター・トレック」公開記念特集。スタートレックって、あんまり好きじゃないというか、興味ない。
なんでかというと……。
子供の頃、この手のものがちょっとキライになる時期があるじゃないですか。いや、ないですか?
そんなの嘘に決まってるじゃん、とか。
『宇宙大作戦』とか『宇宙空母ギャラクティカ』を知ったのが、ちょうどそのくらいの年代だったので……。
じゃぁどんなのが好きだったかというと、『恐竜探険隊ボーンフリー』とか(笑)
怪獣は嘘んこだけど、恐竜はホントだ、みたいな。
それが続いているのか、スペオペの、特にTVドラマは苦手なままだ(笑)
一方の伊藤計劃追悼。
病気のことは知っていたが、作品の内容と結びつけて考えてみるということは無かった。
しかし、確かに指摘されてみればその通りで、心が痛む。
作品の解釈に著者の生まれや境遇が必用な作品というものを、個人的には評価しない。というか、それが必須なものは作品として評価に値しないと思っている。
しかし、伊藤計劃の作品は、末期癌との闘いを思えば、まったく違った様相を帯びてくることに愕然とする。
何も知らずに読んでもすごいのに、著者の思いを知れば、さらにスゴイ。
彼の作品は末期癌との表裏一体でしか生まれ得なかったのかもしれない。つくづく、日本SF界は稀有な才能を失ったものだと思うのと同時に、彼の思いを小説という形に残すことができて良かった、とも思う。
『齢の泉』 ナンシー・クレス
△:ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞。
カットバックが多くて、最初のうちは良くわからない。
しかも、最後にいたっても、結局、何がしたかったのか良くわからない。これこそ長編化した方がよかったんじゃないのか。
『無可有郷だより』 樺山三英
○:個体の成長であり、種族の歴史であり、進化の流れである。なんというか、小説というより、散文詩?