神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[映画] ターミネーター4(ネタバレ注意)

2009-06-28 21:17:05 | 映画
『ターミネーター4』 - goo 映画



いろいろ期待していっただけに、チョー残念な映画に見えてしまいました。
評価高すぎなんじゃないでしょうか。
このシリーズの最高傑作は第1作で、SF的にも、映画的にも、これを越えることができてませんよ。

この映画の一番の見所は、黒人少女が安室奈美恵にそっくり(そう思わない?)なことぐらいじゃないだろうか。

高く評価している人は何がしかのメッセージを受け取ったようだけど、あんな露骨な台詞だけのものにメッセージ性だなんて、免疫なさすぎと思うんだけど。いまどきのラノベ読んだら目を回すんじゃね。しかも、その手のものを子供くさいとかバカにしてそうだ(笑)

見ていて何が問題って、わからないことが多すぎ。

スカイネットはなんで人間を捕獲して集めていたのか。使わないなら、その場で殺せばいいじゃん。
スカイネットはマーカスに何をさせたかったのか。まさか、意識が人間のままだということに気付いていなかったのか?
レジスタンスとスカイネットの力関係も良くわからんし。あんなふうに膠着するぐらい匹敵するには、レジスタンス側も相当な工業力がいるだろうに。

SFは荒唐無稽な設定だけに、そこにどれだけ説得力、本当ぽっさを持たせられるかということが勝負なんだけど、この映画では説得力を前作までの了解事項に頼りきっていて、ずいぶんズルをしているように思える。

たとえば、T-600とT-800とマーカスの性能差はどうなのよ。
マーカスみたいなのを出すなら、ロボット型ターミネータの失敗を踏まえた後だろ。原型は過去に研究していたものであってもだ。
あの世界なら、機械軍絶好調じゃん。まだターミネーター計画も失敗してないじゃん。
そもそも、機械軍が負けそうだからターミネーター計画が始まったんじゃなかったっけ?
それなら逆に、マーカスで失敗したから完全に非人間的なT-800を作るとかにつなげるとかさ。

とか言いつつ、思い出しながら書いていると、もしかしてあれはあそこに繋がるのかとか、考えられるところはあるんだけど、やっぱり不自然すぎる。

第5作、第6作と続いて、ターミネーター未来編三部作になるらしいが、このへんの不自然さがすべて伏線として回収されるならば、大喝采である。もちろん、すべて無かったことになったら大ブーイングなんだけど、その方が確率高そう(笑)

そして、最後に気になること。
ラストシーンのジョンの顔の傷、手術中の方が古傷になってなかった?
実はあれはスカイネット大爆発の直後じゃなくて、第6作とかまで引っ張って、それまでにマーカスの心理変化を中心に描いていくとか。でも、それだと、子役が育ち過ぎちゃうか。
そうでなければ、譫妄状態のジョンが見た夢だとか?


[SF] 遠いうねり

2009-06-28 20:39:10 | SF
『遠いうねり(グイン・サーガ127)』 栗本薫 (ハヤカワ文庫 JA)




グイン・サーガ 127巻。
世界最長の物語も、つにこれで終焉かと思うと、万感に迫る思いがある。
しかし、残念なことに、この巻で描かれるのは新しいエピソードの冒頭部分まででしかない。
この物語の結末を、我々は知ることができない。

イシュトヴァーンとリンダの焼けぼっくいの行方も……
黒死病に曝されるサイロンのグインとシルヴィアの行方も……
ヤガでミロク教徒に捉えられたスカールとヨナの行方も……

そんなに急激に教義が変わったのを誰も知らないわけ無いじゃんとか、相変わらず突っ込みがいの多い展開なのだが、まるで初期の外伝のようなファンタジックなヤガの街は魅力たっぷりで素晴らしい。この先が読めないなんて、返す返すも残念すぎる。

歴史書みたいな形でいいから、最後にはどう繋がるのか知りたいものだ。
息子の人とか、ファンクラブの人とかが書き継ぐみたいな話もあるみたいだが、小説として続けるのは勘弁して欲しいかも。
そりゃ、出れば買うけど。

同様に、第一部完結で著者、野田昌宏逝去により尻切れの《銀河乞食軍団》は弟子がシェアワールド化しましたが、まだ買ってないです。あっちはどうなんだろう。



[コンサ] カルナヴァルは続いている

2009-06-28 09:19:14 | コンサ
さあ行け札幌 カルナヴァルの始まり
歌い叫び狂え 飛び跳ねろ
抑えきれぬこの情熱は たとえ敗れようと変わらない
ララララーラララ ララララーラララ
ララララーラララ ララララーラララ

2009年シーズンの応援新曲、『カルナヴァルの始まり』。(youtube
この曲がお披露目されたとき、歌詞の中に“敗れる”という言葉が入っていることで、サポ間でちょっとした議論がまき起こった。

「最初から負けるつもりで戦うのか?」
「負けてもいいと思っているのか?」

それでも、ウルトラスはこう言った。
この歌詞は去年を知っている札幌だからこそ、意味がある、と。

負けが続き、1年でのJ2降格が早々と決定し、ぶっちぎりの最下位で終わった去年。
降格決定前ではなく、降格決定後に、フロントへのメッセージを込めた応援自粛を行った去年。
その中から生まれたのが、この唄。


ここしばらく、この曲を歌っていない。
調子が良かった頃には、周知の意味も込めて頻繁に歌われていたのに。
しかし、今こそ、この曲を歌うべきではないのか?

抑えきれぬこの情熱は、たとえ残り10分で同点にされようと、残り10分で逆転負けしようと、たとえボロボロに敗れようと、変わらないはずなんだろ!


ダニルソンが強烈な2発を見せ付けたプレシーズンマッチ。
そして、開幕初戦で石井が見せたダイビングヘッドによる初シュート。(外れたけど)
今年もカルナヴァルは始まった。

……そして、まだ終わっていない。