アトリエの遠足、午後はいよいよ“陶芸教室”への参加です。 今回の教室では、手回しろくろを使って、ひも作りでマグカップや湯飲み、小鉢などの器を制作します。ほとんどがまったくの初心者。なかなか思うようには行きませんが、講師の先生の助けを借りながら、頑張ってチャレンジしました。
以下、制作の流れを生徒さんの手元を使って紹介します。
① デザインを考えます。まず絵に描いてみましょう。 はじめてで予測がつきませんが、とりあえず・・・こんな感じ? MIちゃん、3つも案が出ましたね。さて、どれにしようかな?
② 今回は手回しろくろを使った“ひも作り”。まずは器の底の部分から作ります。粘土を適量ちぎって丸めたら、ろくろの中心へ。上から手の平でたたいて円盤状に平たく伸ばします。 ろくろの真ん中にしっかり粘土を置くことと、回しながらたたくのがポイントです。 T・Nくんパンパン!これは楽しい!
③ 底の大きさを決めて、ヘラを使って円形にカットします。ろくろを回しながらヘラを当てるときれいな円が・・・描けるはずなんですが・・・すでに皆さん悪戦苦闘。 おっ!Yくんはなかなか上手ですね。
④ 底ができたら次は側面、粘土を少し取り分けて転がし、ひもを作ります。力を抜いて均等に転がさないと、ひもが太くなったり、細くなったり・・・Sくんも小さな手で頑張ります。
⑤ 伸ばしたひも状の粘土をろくろの上の底に乗せ、しっかりと底になじませて行きます。外側は下から上へ、内側は上から下へ粘土を伸ばします。手前は今回特別参加のMAXくん、さすが平成の魯山人を名乗るだけあって華麗な粘土さばき?です。後ろのMIママはちょっとビビりぎみ?
⑥ ひも状の粘土を何本も積み重ねて、自分の好きな高さにします。粘土は軟らかいので、しっかり押さえないと外側にへろへろと広がってきてしまいます。M・Kちゃん大丈夫ーっ!
⑦ 形を整えて自分の好きなデザインへ。 一般コースKさんは小鉢でしょうか、縁のデザインが素敵ですね。 器の縁は湯呑やカップなどでは口が直接あたるところ、角が尖らないように丁寧に仕上げて行きます。
⑧ 取っ手もつけましょう。“ドベ”とよばれる溶かした粘土を接着剤がわりにして器の側面に慎重に取り付けます。 焼くと粘土は縮むので、指の入る大きさに注意します。SAちゃんのカップはとても使いやすそうですね。
⑨ 装飾を施します。 側面や内部には、へらで絵を描いたり、“印花”と呼ばれる様々な印で模様をつけたりすることができます。Mくん真剣に何を描いているのかな?
⑩ 形ができたらろくろから作品を外します。今はピッタリと貼りついてしまっています。“切り針金”を使い、粘土を切断して外します。Oくん、緊張の一瞬です。
⑪ 作品の底に日付と自分のサインを入れます。Aくん丁寧に。 色(釉)も付けますが、それは粘土が乾燥しないとできません。釉薬を8種類の中から指定をして後はスタッフの方に託します。
完成! 初めてで思ったとおりにはまだ出来なかったかもしれませんが皆さん頑張り、それぞれ個性ある作品が仕上がりました。この後、乾燥させてから窯で焼いてもらいます。 約一か月後に手元に届けられます。楽しみですね。
PS: 「森の家」陶芸教室のスタッフの皆さん、大変お世話になりました。皆様の適確なご指導のおかげで、我々初心者でも何とか仕上げることができました。どうもありがとうございました。