10月20日に高値114.7円を付けた後、11月9日に安値112.726円を付け、そこから反発して、11月24日高値115.50円を付けました。ここからの動きは、11月26日から押し込みが始まり、11月30日には、安値112.530円を付けています。現在は、その安値からの反発途中とも受け止められます。
ここで考えることは、11月24日高値への起点は11月9日安値ですが、30日にこれを割り込んできている点です。
通常、このようなパターンになると、11月24日高値を否定する動きと認識されることから、30日安値から反発しても、24日高値を更新することはできず、24日高値と30日安値の半値戻し程度の戻りしか期待できず、戻った後は再度下落してきて、30日安値を更新してくる、という動きになることが想定できるようになってきます。
相場は今、再度高値チャレンジをして、上値を更新しようか、それとも、前述のとおり安値を更新して調整3波を構成させようかと思案しているところと思われます。
12月10日の安値は本物かダマシかを判定する週となりそうです。
今週は、14,15日とFOMCが開催され、金融政策が決まります。これに呼応して市場は動くようになり、相場へ織り込みに来ると思われます。
市場関係者の今回のFOMCへの考え方は、「番外編」でご覧ください。
これからの注目すべきドル円相場のレベルは、11月9日の安値112.726円になりそうです。ここを割り込んでくると、11月30日安値突きに来る可能性が高まり、割り込まなかった場合は、反発開始となってくる可能性が高まりそうです。
12月8日の高値113.954円で戻りはもう一杯である、と考えるなら、FEでこれから先の動きを考えると、行き先は、FE61.8で、112.12円付近、FE100となると、110.96円付近というものが出てきます。4時間足の800SMAが現在、111.420円付近を通過中です。このMAにタッチを狙う動きが出てくるかもしれません。
15日のNYカットで、112.00円というものがあります。FE61.8での動きで狙ってくるのかもしれません。為替情報での下値は、111.40円です。110円台への突入というものは現在のところは出てきていません。
日足の一目・雲下限は112.277円付近。オーバーシュートすれば、タッチするかもしれません。明日月曜日になって、この辺の情報がどう動いてくるかチェックになりそうです。
日足の一目・雲上限は115.507円付近。
市場関係者の予想は「番外編」のとおりと思われます。相場には、現実分データの折り込みは終えていると思われます。これからはドットチャートでの政策金利のドット状況によって、特に上方への移動分がどの程度出てくるかで、相場の動きが決まってくるかもしれません。
少し目先の動きになりますが、12月3日安値と、12月8日高値、そして、12月10日安値でFEを考えると、上値候補としては、FE61.8で、114.077円付近となり、FE100の場合は、114.60円付近という状況なのかもしれません。
今、買い方は、売り方が押し込めば押し込むだけ歓迎してくるのかもしれません。売り方はこれを感じていて、「踏まされる」ことを嫌って、下押しは意外と浅いものになるのかもしれません。売り方の逃げ足は速いのかもしれません。
このような動きは、明日13日から15日の間で出てくるかもしれません。
今回の相場の見方を難しくしているものにNY市場のMSQがあります。これが17日金曜日ですから、15日水曜日は「魔の水曜日」と称されるくらい、乱高下する可能性のある日となります。
これまでのポジションを「ガラガラポン」して新たな構築に動いてきて、来年3月MSQまでの相場作りに出てくると想定しているのですが、、。
FOMC結果が出てくるのは、本邦時間で16日早朝4時。米国東部時間で考えると、15日の取引終了の3時間前ということになります。そしてパウエル議長の定例の記者会見が始まるのはその30分後。
どのような言葉が発せられるのか注目が集まりそうです。
明日月曜日はまだ上値の重い展開になると思われます。静かな動きとなってくれば、直近12時間での売買均衡値付近での取引になってくるかもしれません。現在のその値は、113.496円付近となります。
今週前半は、様子見が一番かとも想定しているところです。