川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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歴史から学ぶ:大石順教

2009-10-19 21:08:45 | 知恵庫先生の講座
「歴史から学ぶ:大石順教」


不幸な出来事をどう捉え考えるか・・・
人生は豊かにも貧しくもなる。


大阪堀江遊郭の刃物沙汰に巻き込まれて、大石は両腕を失う。
今も昔も、両腕を失う事はさぞかし辛く、悔しく、苦しかった
であろう。

食事も、洗面も、髪を解かすも、着物を着るも、すべて他人様
のお世話にならなければならない。
悲しく、空しい心の日々を過ごしようだ。
心は苛立ち・疲れ、時間だけが空しく過ぎて行く。

そんな大石の心に雷が落ちる。

庭の片隅から聞こえるカナリアの声。
カナリヤは鳥かごの中で、懸命に卵を抱いていた。
鳥かごのカナリアは大石の姿そのものであった。
羽があっても飛べないカナリア。
まるで両腕がない大石のように。

ある日、大石が気が付くと、卵が孵り、雛が生まれていた。
カナリアの親は、懸命に餌を、嘴で雛に口移しで与えている。

大石の頭と心に雷が落ちた。
すべてを口だけで、一生懸命に子育てをするカナリア。
籠の中のカナリアはただ雛の成長だけを楽しむように、
懸命に子育てを行う。

そうだ、私にも、口がある。
口で字が書けるようになればどんなに楽しいだろうか。
大石の努力が始まる。

大石順教、真言宗僧となり、書家として名をはせる。

著書「無手の法悦」より借用した話です。
悪しからず、ご了解願います。

いい話ですね。苦しいときほど、人の本性が問われます。
ここでは、2つの事に芋太郎は感動しました。
1、人の親切は心から遠慮なく受け取ろう。
2、与えられた環境(不幸な出来事)に対し、どう取り組むか
  でその人の人生が豊かにも、貧しくもなる。

人生、はやり生きることが試練であり、楽しみでもある。



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