川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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一言メッセージ・「美」の探訪ブログです。短編小説などもあります。

美しい言葉!」

2009-10-31 17:11:31 | 「美」発見
BRUTUS (ブルータス) 2009年 11/1号 [雑誌]

マガジンハウス

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「美しい言葉!」

ふと、書店の棚に眼をやると、ブルータス「美しい言葉」に眼が止まる。
「面白い特集だな」という印象をもつ。
何気なく、捲るページの一こまに次のような文章があった。
立ち読みであるので、正確ではないが次のような趣旨である。

美しい唇によいことは、親切なことばを使う・・・
美しい目に・・・・
年をとると人間には二つの手があることに気がつく。
1つは、自分自身のために、もう片方は他人のために。

実に、良い言葉であった。
そう、これは、ニュース解説でおなじみの筑紫哲也氏の言葉であった。
(立ち読みであるので、正確な表現ではないので悪しからず。)

ブルータス「美しい言葉」、帰宅時に購入しようかな。(笑)
参照:http://d.hatena.ne.jp/stilo/20091016/BRUTUS1101

美の巨人たち:放牧三馬

2009-10-31 15:53:09 | 美の番組紹介
「美の巨人たち:放牧三馬」


今回は石橋美術館に収納されている日本の洋画界の巨人である坂本繁二郎
の「放牧三馬」。
無言の光を求めた画家の物語である。

まず、「放牧三馬」を見ていただきたい。
優しい、かすむような光の中で3頭の馬が表現されている。
白馬の馬、栗毛の馬、遠くを見つめる馬
変幻する馬の肌
なんとも柔らかい「ぬくもり」を感じる一枚ではないか。

人生という劇場には、時折面白いハプニングが起こる。
必然か偶然かは別にして。

坂本と青木繁もこの人生におけるハプニングの主人公である。
坂本を語るには青木の存在を語らずして通る事はできない。
青木繁は、天才肌の画家として頭角をあらわし、若くして夭逝する。

青春時代から同期として活躍する二人であるが、同じ町に写生しても
出来上がるものは全く別物であった。
想像という方法を馳駆する青木の世界。現実を描きくだす小林の世界。
こうして出来上がった青木の画は有名な「海の幸」。
かたや、漁港を訪れるも一考に海をテーマにしない坂本。
坂本が描いたのは、そこで生活する人々の淡い静かな生活空間。

青木は坂本へ直球をどしどし投げ込む。
坂本は、青木は天才肌、自分は頑固者。
青木を太陽とし、自らは月。

しかし、頑固者も最後まで頑固者に徹した坂本もやはり天才であろう。
「時間をかけたら良い絵が書ける。原色は使わない。」
坂本の絵の中には、時間と生への優しさが込められている。
深い淡い空間は、引いて引いて描き出した光の優しさに満ちた世界。
まるで、神々しいばかりの世界。
安らぎの時間と空間がここにあるような気がする。
そう考えるのは芋太郎だけであろうか。

参考ページ:http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/data/onair/index.html


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