「豊潤の美を求めて」 沖縄タイムズ社
副題:金城安太郎と高畠華宵
「豊潤の美」とはなんとも美味い表現である。
本書は、金城安太郎と高畠華宵の二人にスポット当てながら、
「挿絵」の美を解説してくれる。
まず、皆様には、頭で考えるよリ先に、本書を手にしていただき
実際の挿絵を見ていただきたい。
特に、若い世代の人にも見ていただきたい。
われわれの世代から上の世代は、おそらく、ある種の郷愁をもって
鑑賞することができるのではなかろうか。
さて、いつものように簡単に芋太郎流の要約をしてみます。
戦前から戦後にかけて、新聞・雑誌を中心に「挿絵」が華やかな
時期がありました。
大衆の人気を得た「挿絵」は、現在においては、すでに過去のもの
となりかけています。
しかし、実は、マンガやイラスト、デザインなどの分野へ裾野を
広げ、受け継がれていると言った方がいいのかもしれない。
1、金城安太郎
沖縄を代表する挿絵画家です。
沖縄という風土・歴史と生活を描きながら、「沖縄」を表現
したといえる。
その美しさと何ともいえぬ生命の躍動感を感じる挿絵が多い。
女性の美に心躍るものがある。
エロティズムとは違う女性の魅力とも言える生命力(芋太郎)
2、高畠華宵
歴史大家の金城と比較し、高畠は、写真とも違う独自の世界
を表現していると思われる。
こちらも女性の魅力と妖艶さを描きながら、美的世界を構築
している。
(芋太郎)
「挿絵」は一部の大成した竹下夢二などは、例外であり、美術品
としての評価はなかったようです。
美術史はあくまでも、日本画や洋画を中心に展開されてきた。
彫刻.版画はこの枠組みに入れられたが、彫金や挿絵は美術史で
扱われる事はすくなかったようだ。
しかし、大衆に支持された点及び、美術鑑賞を大衆レベルに
もたらした点では、挿絵をもっと評価してよいのではなかろうか。
浮世絵が江戸の町民の支持を得たように、挿絵は大正・昭和の
大衆時代の支持が生み出した世界である。
大衆の台頭が生んだ、「大衆の大衆による大衆のための」芸術
である。
ぜひ、一度、この時代の雑誌や新聞を見てください。
お近くの図書館などで。
ちなみに、NHKで紹介されていた「美の壺:少女雑誌」にも、
合い通じるものがある。
参考雑誌名等
文化沖縄(月刊)
琉球の伝説集
沖縄今と昔
少年倶楽部
世界文芸名作画譜
落花の舞
妻は何処に
副題:金城安太郎と高畠華宵
豊潤の美を求めて―金城安太郎と高畠華宵沖縄タイムス社このアイテムの詳細を見る |
「豊潤の美」とはなんとも美味い表現である。
本書は、金城安太郎と高畠華宵の二人にスポット当てながら、
「挿絵」の美を解説してくれる。
まず、皆様には、頭で考えるよリ先に、本書を手にしていただき
実際の挿絵を見ていただきたい。
特に、若い世代の人にも見ていただきたい。
われわれの世代から上の世代は、おそらく、ある種の郷愁をもって
鑑賞することができるのではなかろうか。
さて、いつものように簡単に芋太郎流の要約をしてみます。
戦前から戦後にかけて、新聞・雑誌を中心に「挿絵」が華やかな
時期がありました。
大衆の人気を得た「挿絵」は、現在においては、すでに過去のもの
となりかけています。
しかし、実は、マンガやイラスト、デザインなどの分野へ裾野を
広げ、受け継がれていると言った方がいいのかもしれない。
1、金城安太郎
沖縄を代表する挿絵画家です。
沖縄という風土・歴史と生活を描きながら、「沖縄」を表現
したといえる。
その美しさと何ともいえぬ生命の躍動感を感じる挿絵が多い。
女性の美に心躍るものがある。
エロティズムとは違う女性の魅力とも言える生命力(芋太郎)
2、高畠華宵
歴史大家の金城と比較し、高畠は、写真とも違う独自の世界
を表現していると思われる。
こちらも女性の魅力と妖艶さを描きながら、美的世界を構築
している。
(芋太郎)
「挿絵」は一部の大成した竹下夢二などは、例外であり、美術品
としての評価はなかったようです。
美術史はあくまでも、日本画や洋画を中心に展開されてきた。
彫刻.版画はこの枠組みに入れられたが、彫金や挿絵は美術史で
扱われる事はすくなかったようだ。
しかし、大衆に支持された点及び、美術鑑賞を大衆レベルに
もたらした点では、挿絵をもっと評価してよいのではなかろうか。
浮世絵が江戸の町民の支持を得たように、挿絵は大正・昭和の
大衆時代の支持が生み出した世界である。
大衆の台頭が生んだ、「大衆の大衆による大衆のための」芸術
である。
ぜひ、一度、この時代の雑誌や新聞を見てください。
お近くの図書館などで。
ちなみに、NHKで紹介されていた「美の壺:少女雑誌」にも、
合い通じるものがある。
参考雑誌名等
文化沖縄(月刊)
琉球の伝説集
沖縄今と昔
少年倶楽部
世界文芸名作画譜
落花の舞
妻は何処に
高畠華宵・大正ロマン ポスター(願ひ)高畠華宵大正ロマン館このアイテムの詳細を見る |