川越芋太郎の世界(Bar”夢”)

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歴史から学ぶ:小林一茶

2009-10-20 22:04:27 | 知恵庫先生の講座
「歴史から学ぶ:小林一茶」


「華々しいものにつくなかれ。
 将来かならず落ちぶれる。」


小林一茶は説明不要なくらい有名な江戸後期の俳人である。

一茶の故郷柏原に加賀の殿様が宿泊されたおり、俳人として
有名な一茶を呼び出した。
しかし、かれは呼び出しに応じない。
そこで、今度は、金蒔絵の箱に入れた書画帖を届けさせて
一句所望した。
断る続けるも、帰らぬ家来に対し、

子供らが のの様という 梅の花

と記載して渡す。
家来は無礼とののしるが、無理強いされるから記載したまで。
気に入らないなら破り捨ててくださいという。

しかたなく、家来は持ち帰る。
殿様は一茶の高潔な人柄に褒美として、紫檀の硯箱と硯を
送る。

話はこれで終わりません。
殿様からの珍物として、見物人が日々訪れるため、
煩わしい時間を過ごす事になります。
ある日、訪れた古道具屋に、500両以上の価値がある
この硯箱と硯をあげてしまいます。

そのときの境地を呼んだ俳句に

何のその 百万石も ささの露

俳人一茶にとり、金も権力も不要であったようだ。
権力者に媚びず、へつらわない姿。
歴史は、まるで次のように諭す。

権力の座につく者も、媚びるも者も、権力とともに
いつかは滅ぶ。


芋太郎は、この話を株式や為替の取引をする上での銘と
しています。
頂点を極める瞬間は、華やかなりし。
しかし、その瞬間に反転の危険を常にはらんでいる。
人生にも言える話ですね。


<追伸>
いま頂点を極めるほど権勢や金を握るあなた。
いまがチャンスです。
その力とお金を他人の為に使用しませんか。
いつか、あなたを支えてくれます。


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