ハヤブサの水浴び
外国人が我が国を見聞する機会が増えていることは良いことであり、今後もその傾向は減ることはないであろう。昨年の尖閣諸島や竹島問題で特定国の旅行者の減少はあったが、この問題が一段落した今、旅行者は増加の傾向に戻りつつあるようだ。来日する外国人の目的は様々である。
5年前の7月1日から対インドネシア国との経済連携協定の批准により、看護・介護サービスの職域に、労働者としての門戸が新たに開放された。これは、少子化をにらんで外国人労働者を、法の下に適正に受け入れるための、新たな入国ルートが増えたことを意味する。留学制度や、外国人研修制度、特定の国との国別研修制度等も機能しており、日本に学ぶ多くの研修員は、研修を通して政治、経済、文化、生活習慣等が、自国のそれとを比較対象として知らされることになる。
戦後の復興期を経過して、半世紀後に先進国となった原因が何であったのか、学ぶべきことは何であるか、多岐に亘る興味は尽きないようで、羨望の的で見られていることに気づく。最近、ある国の組織の問題点を探り、改善事項を提言するというプロジェクトに参加した。
結論から言うと、我が国が、問題なくこの60年間を過ごしてきたのではなく、結果オーライで、その時点時点での問題解決の積み重ねが、なし得た結果であり、先進国に学ぶことが多かったのであるが、先例のない状況に立たされている今、決して、安穏としていることは出来ないことも事実で、成功事例に隠されている工夫や知恵が参考となり、幾つか提言したに過ぎなかった。(次回へ続きます)