鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

意志決定方法(3回シリーズその1)

2013年01月27日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 何をするにしても、自らの意志を求められる場面がある。日常生活も中にも、いろいろな場面で何かを決めなければならないことは多い。夕食は何にしようかとか、どのサイズの液晶テレビを購入するとか、旅行の行き先、目的、費用、手段など。選択肢が多いほど時間がかかるし、迷うことも多々ある。最近の情報社会では、知らないことが多く、何から手をつけていいのか、今更聞くに聞けないとの話もある。

 情報の洪水の中から自らが必要とする情報を得るには結構大変である。情報検索をパソコン上で行っても、キーワードとなる最適語句やフレーズを入れないとなかなかヒットしない。
 キーワード検索では、知っておかなければならない原則がある。キーワード同士の関係である。語句には上位概念、下位概念、同意語、関係用語、反意語、等の関係があり、検索数によって、再検索をする場合に必要になる。用語辞典の中には、用語の関係を示した辞書の辞書といってシソーラスがある。閉じられた世界の概念や、専門用語集には、読者との共通認識を得るために必要になる場合があるが、最近の検索精度が向上したことによって、シソーラスの必要性は低下したと思われる。
 ヒット数が多い場合にはデータを絞る必要から、下位概念に該当する語句を用い、ヒット数が少ない場合は上位概念や同意語を用いる。例えば、モレについては、「ガビチョウ」という名の鳥がいるが、名前や生態を知ろうと思い、鳥、野鳥というキーワードで検索してもなかなかヒットしない。実は中国人に飼い慣らされた鳥で、旅行者等が、声がよいので、中国から購入したが、野生化した鳥である。野鳥ではないのでヒットしない。ヒットしても鳥と鳥の下位概念の野鳥からのデータを探し出すため膨大なデータにヒットし、そこから人力で探すことになる。

 ガビチョウは声が大きいため近所迷惑であったのだろう、籠から逃がし、野鳥化したため、鶏と同じ部類にはいる。分類上は野鳥に属さない。野生化、外国の鳥、籠抜け鳥などとキーワードを換える必要がある。ヒット数が多い場合には関係ないデータが含まれることがある。これをノイズといっている。また、ヒット数が少ない場合や、データを絞る場合には、抜け落ちるデータが出てくる。これをモレと呼んでいる。適切な用語検索で、自分が望むデータにたどり着くようノイズが少なくモレのない検索にも精通することが大切で、情報社会を生き抜く知恵でもある。(次回へ続きます)