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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

通訳は縁の下の力持ち(3回シリーズその1)

2013年01月15日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 国際協力機構(JICA)が企画実施する、開発途上国等の要望に応じて行う技術協力は、我が国の国際貢献が高く評価される源泉ともなっている。数年前の2月初旬から3月の上旬にかけての約1ヶ月間、アフリカフランス語圏を対象とした、「雇用創出のための職業訓練」セミナーに参加する機会を得た。参加者は9ケ国13名で、全員、政府行政機関の管理職であった。コース内容は紙面の関係で省略するが、研修の最終日に行われた研修員からの満足度評価の点数が高かったことは、このコースが成功裡に終わったといえる。

 さて、閉講式ではコースの受講証明書がJICA緒方貞子総裁から授与されるが、セレモニー後の研修生代表からのスピーチでは、コースの開始から携わったコーディネータの働きに対し、高い賛辞が送られたことである。コーディネータはこの分野の研修は初めてで、フランス語の通訳である。 通訳というと同時通訳を思い浮かべるが、研修における通訳は若干趣を異にする。同時通訳ではない。講師の話す専門分野の日本語をかみ砕き、研修員の反応を見て講師に伝える双方向の役目を果たすので、単なる言葉の変換を行っているわけではない。

 コーディネートするという職務はコースの運営管理をすべて行う。超人的業務で、研修員の来日から帰国までの間、気を休める暇もなく、研修員の生活面や健康管理、コースの運営、講師との調整、資料の準備、講義室の予約、プロジェクターやパソコンの準備、カントリーレポート(ジョブレポート)の取り纏め、企業訪問や施設見学の同行、通訳、アクションプランの作成支援、研修評価シートの取り纏め、日報作成等実に幅広く、ハードな仕事である。(次回へ続きます)