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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

パソコンは忠実なツールか(4回シリーズその1)

2013年01月30日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 情報がパソコンから得られるようになってから、日課として、まずパソコンを立ち上げ、メールを読む。一日はここからはじまる。電子メールは便利さの反面、不要な情報も含まれており、件名だけでは内容がつかめないことが多々ある。氾濫する情報のなかから必要と思われるものを探し出すのはいつの時代でもそれなりに労力を要する。

 身近な同年配の諸氏が、パソコンが苦手で、あきらめた話を多く聞く。そこで、小生が経験した情報についてお話をし、パソコンをあきらめた方の再挑戦にお役に立てればと思った次第である。
 専門分野の情報は一般に、学会誌や、業界紙、専門書籍によるところが大きい。製品情報や、新たな施工技術等は、製品発表会や、セミナー等から得られた情報を利用してきた。
 最近では多くのチャンネルを有する放送衛星からの電波を受信するBS放送があり、更に、メモリースティック、CD-ROM、DVD-ROMなどの情報メディアは膨大な情報量をメモリやディスクに記憶でき、地域や時間に関係なく、いつでも好きなときに利用できる、いわゆるユビキタス社会となった。

 学生だった数十年前を思い出すと他界された大教授から卒論のテーマを与えられ、関係する専門誌に載った同類の研究論文を収集し、辞書を片手に首引きで読んだ。多くのことはすでに解明されており、研究テーマを絞るまでには相当数の仮説を整理したが、研究に許された時間内で認められる内容にするには不可能と思われた。情報が意図もたやすく収集できる今の時代には考えられないほど個人の力量が試されたといえる。悩んだ末たどり着いた結論は、教授の望む方向にほぼ近づける内容であればよいとの計算が働き、それらしい情報操作で卒業へこぎ着けることができた。

 今になって思えば、おそらく、大教授は口には出さなかったが、己の想いをお見通しで、確かな情報をいかにして早く探し出し、目的の研究成果へ展開させろということであり、そのための努力が大切であることをお教えいただいた。(次回へ続きます)