鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

南部杜氏(2回シリーズその2)

2013年11月02日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 品評会の話に戻るが、関係者や来場者が聞き酒(利き酒)役となって、評価する方法で、どこの酒造メーカーから出品されたか判らないようにするため、試飲される酒は同じ大きさの瓶に詰められ番号が振ってある。採点表には色、粘り、香り、甘み、アルコール臭、飲みやすさ、後味等であり、5点法で記入していく。入賞すると県知事賞や奨励賞、各種賞品が贈られるとのことであった。

 後日談であるが、出品者は4合瓶を3本提出することになっており、品評会で残った未開封の瓶は、県の観光課が処分していた。どういう訳か、職場にも届けられたことがあった。
職場では飲酒は御法度であったため、希望者を集め、近くの小料理屋の会場を借りて品評会の反省会を行った。どの作品も甲乙つけがたく、飲むほどに感覚が麻痺し、結果はどれもおいしいとなり、来年もご相伴にあずかれるよう願い、反省試飲会を成功裏に終えた記憶がある。今思い返せば、すでに他界した職業安定所の次長が石鳥谷町出身であったことが関係していたのかも知れない。
 岩手を離れて二十数年が経過するが、今ではどのようになったか定かではないが、よき時代であったことは間違いない。(このシリーズ最終回です)