鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

大分雑感 赴任(4回シリーズその2)

2013年11月16日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 本部から愛媛への異動は出来なくなったとの連絡を受け、愛媛に発送を予定していた荷物は暫く放置することになった。丁度3月の初旬に結婚し、実家から君津まで通勤していた。所帯道具は生活に最低限必要なもの以外は転勤もあるとのことで、荷造りのままであり、荷造りに手は掛からない状況であった。行き先が決まらないため、宿舎の手配も出来ず、最終的に異動先が決まったのは3月29日であった。親戚に頼んで宿舎の確保だけはしておき、とりあえず赴任先への連絡と出勤日を決めた。通常は1週間以内に赴任することになっていた。

 前任地では訓練課に所属し、職業訓練指導員をしていたが、今回の異動は大分総合高等職業訓練校の庶務課であった。訓練課は定員が一杯で、欠員もなく、入る余地はなかったため、庶務課に配属され、事業内援助要員ということが告げられた。

 自分の異動で、庶務課での前任者は事務職であり、彼はこの人事の余波を受け、本部への転勤となった。当時、事務職が3月の末に内示があることは不自然ではなかったが、地方では異例だったに違いない。後日引き継ぎで不満の表情を見て取ったが、本部への勤務となれば地方に配属された職員は願ったり、叶ったりで内心は喜んでいたと思える。自分にとっても、異動の時期が3月末となり、赴任が決まるまでは心配であり、また、転勤の準備に汗を流したが、女房の出身県でもあったし、見知らぬ愛媛へ行くことを考えればラッキーな異動だったといえる。

 初出勤では、年配の女性のA係長とI嬢の間の席が準備されていた。業務の指示は訓練課長のO課長であり、事務作業が多いために庶務課へ配置されたことを後になって知った。

 二年間は庶務課の席にいたが、業務をしてみてその配慮がよく分かった。校長のお供で県庁や大分公共職業安定所などへ行く機会が多く、訓練課長とも県内の主要都市にある委託訓練施設への業務調整等で出向いた。外勤続きで、せっかくの席も温まることもなかったが、委託契約の締結や、職安窓口の受講指示状況の把握、入退校に係わる事務処理等細部に亘って担当していたため、業務に係る事務処理の仕方を学ぶことが出来た。(次回へ続きます)