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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

アルバイト考(4回シリーズその1)

2013年11月07日 00時00分01秒 | 緑陰随想
アルバイト考(4回シリーズその1)

 賃金を得て労働を行うことは、正式な雇用契約が存在していなくても存在する。手伝いもそうである。結果としてお駄賃を貰うことや、それに変わる余録が得られる。言葉によるお礼や、笑顔なども働くことへの誘(いざな)いであろう。仕事を大上段に構えなくても仕事に参加し、自然に仕事の意味や価値を学んでいくものである。最近はサラリーマン世帯が殆どであるため、家族と共同で仕事をする機会は極端に減っている。親の背中を見て子供は育つといわれるが、見本となる親の仕事が見えないのでは、背中を見るわけにはいかない。
 小学校でも体験学習などが採り入れられ、身近にある商店や工場などの生産現場を知る機会も増えているといわれているが、社会見学は組織や仕事内容等を知るには大変良い生きた教材だと思われる。

 幼い頃から仕事に従事することを児童虐待などと声高に叫ぶ風潮もあり、貧しさの裏返しと考え、働かせることを一方的に毛嫌いする傾向は、決して良い状況とは思えない。最貧国の現状をテレビで放映した、幼い子供が物売りをしている光景等を見聞し、嘆き悲しみ、我が国の状況を幸せと感じるのはよいが、国が違えば社会制度は異なるし、学校制度も異なる。強制的に義務教育も受けさせないようでは困った問題を孕むことなる。しかし、幼いうちからあらゆる機会を通じて、仕事への経験を積んでいくことは誰しも異論がないところであろう。

 コンピュータゲームは得意でも、板に釘をハンマーで打つことや、のこぎりをつかって木材を切ることが出来ない子供では、逆に大人になってから困るのではなかろうか。生活に必要なメンテナンスは、技術の高度化に伴い、より複雑になっているといえる。ブラックボックスの中のメカニズムまで知る必要はないが、突然、電化器具や電動機が作動しなくなった場合に、まず故障の原因を考え、故障診断がある程度出来なければ、修理は出来ない。(次回へ続きます)