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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

大分雑感 赴任(4回シリーズその3)

2013年11月17日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 元々事業団が行う職業訓練は、施設内で行う普遍的かつ継続的な養成訓練、離転職者訓練、在職者を対象とした向上訓練だけでなく、経済不況や倒産等による事業所等の閉鎖によってランダム発生する失業者の救済に係る職業訓練(緊急雇用対策等)が業務の一部に含まれていて、機動的に訓練を企画・計画し・実施する役割を持っていた。

 年間計画で行う委託訓練は、自動車運転科や経理事務科などの職域が多かったが、機動性を持った緊急・不定期な訓練科は、地域の事情にマッチするもので、在職中には、別大交通が運営していた別府と大分間の国道を走行していた市電が廃止となり、市電の運転手と車掌が大量に失業したことがあった。高齢者が多く、職安との度重なる協議を経て、大型自動車運転免許を取得するコースの設置、及び造園科を新設した。大型免許の方は従来から委託訓練の実績があった大分と別府の自動車学校に委託し、造園科は地元の造園企業である(株)林興産に初めて委託することとした。

 造園科の方は離職者の強い希望で実現したコースであったが、6ヶ月間の短期コースで、林興産側でも、修了者の受け入れについて、快い返事を貰っていたが、訓練生には大変不評で、その理由は、高齢者が望む盆栽の手入れを殆ど教えて貰えず、訓練現場が真夏の太陽が照りつける屋外の大型樹木の伐採や、根回し、チェーンブロックを使う石組み、広大な敷地の整地作業や植栽が主な実習作業であり、体力的に持たないといった不満であった。
(次回へ続きます)