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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

大分雑感 魚釣り(2回シリーズその1)

2013年11月24日 00時00分01秒 | 緑陰随想


 大分に在職時、庶務課長と鋳造科の職員とが海釣りに趣味を持っていたため、初心者であったが、直ぐに意気投合して海釣りに出かけた。赴任当初は、大分川の大分港に注ぐ河口付近で、スズキの幼魚であるセイゴ釣りを楽しんでいた。ゴカイを餌に重りを付けて、投げ釣りをして竿に鈴を付けておくと、暫くすると鈴が鳴りだす。ちょっと合わせると20センチぐらいの幼魚が掛かる。直ぐにバケツ一杯になり、持ち帰って、天ぷらや刺身、煮付けにしていただいた。半年ぐらい経ったときに、大分川の水質検査があり、高濃度のPCB汚染が確認され、釣りはあきらめていた。

 職員と行ったのは、臼杵から連絡船で四国(宇和島)へ行き、渡船を頼んで岩礁に渡り、本格的な浮き釣りを行っていた。地元では爆弾仕掛けといっていて、釣り針の付いた小エビを撒き餌で包み、団子状にした餌を投げ入れる。魚種は豊富で、ウマヅラハギ、メジナ、黒鯛、石鯛幼魚、石垣鯛等で、持ち帰って刺身三昧であった。鋳造科のM指導員は大物ねらいで、石鯛仕掛け、サザエを餌に、遠方への投げ釣りであった。何度かご一緒したが、石鯛を釣れたことはなかったが、それ以前には数匹釣り上げたといっていた。

 このときまで、石鯛の大きな竿と、仕掛けを見たことがなかったのであるが、数年後に君津の指導員仲間と房総半島の先端の地磯で度々石鯛釣りを行った。餌にアワビやトコブシ、サザエを使い、撒き餌にウニ殻を撒いて釣る豪快な海釣りである。何から何まで大きな道具が必要で、その割には成果がほとんど無い。クエ釣りと同様に釣り仲間では幻の釣りといわれているが、釣りロマンをかき立てる。

 釣れないからまた行きたくなり、今度こそは釣ってみせるという思いがロマンなのであろうか。岩礁に登り、波のうねりとしぶきを浴びながらの釣りは危険でもある。自分も何度か道具一式を波にさらわれた経験がある。以後、ピトンを岩に打ち込み、竿を固定することを忘れなかった。釣れたときは3人がかりで大物を引き上げたこともあった。石鯛は大物になるとクチジロと呼ばれ、石鯛縞はなくなり、磯釣りの王様と呼ばれる風貌になる。
 鬼ヤドカリを餌にすることもあり、大きなヤドカリを一飲みにするのであるからすごい魚である。(次回へ続きます)