鮎の禁漁時期に入り多摩川には餌を狙うカワウとコサギが大集結しています。
献立内容の詳細については、主婦の友の付録で、料理のレシピが載っている参考書を読み、度量衡が異なるため、換算しながら作った。洗濯を干してから学校に通ったが、梅雨の季節には何度も洗濯物がずぶぬれになったことがあった。天候の変化は新聞やラジオで確認するようにし、食材の買い出し、調理、食器洗い等兄弟役割分担を決め、日曜日に纏めて洗濯をするなど工夫もした。自活にはほど遠いが、個人が遭遇する環境に適合するよう、子供ながら精一杯生活することが励みに繋がったと思う。過ぎてしまったことは良いことしか思い出に残らない。女房の献身的な配慮は当然あったが、就職してからの単身生活も、難なく行うことが出来たのは、そのような経験が功を奏したといえそうである。
さて、職業の経験は、家庭でのしつけは大変重要である。数多くの職業に接する機会は、アルバイトだと思っている。最近の若者の中には、フリーターが増えているようである。
雇用情勢は決して良いとはいえる状況ではないが、非正規の社員が年々増える傾向にあるのは好ましいこととはいえない。
穿った見方をすれば、就職に至る前にアルバイト等での職業の経験が少なければ少ないほど将来像が描きにくく、仕事の選択の幅が狭まる。就職しても直ぐに辞めてしまうのは、青い鳥症候群ではないが、自分にあった職業を見つけられずにいて、外からは、何の方策もなく、フィーリングだけを頼りに自分にあった職場を探し続けているように見える。
自由な職業選択は、選択する職業が多ければ多いほど、選択に時間が掛かり、結果的には短期間で決められない状況を生む。学校制度は職業選択までも保証するものではなく、職業選択は個人の裁量に任されている。しかし、就職先である雇用する側にとっては、誰を採用するかの決定権を持っているため、希望者を全て雇用するわけではなく、就職したいが採用されないということが、当然であるが発生している。何度となく面接に臨むが、採用されなければ非正規であっても就職せざるを得ない現実がある。学生時代のスポーツの経験は採用に結びつきやすい。その理由を参考に申し上げると次の通りである。
面接官の多くは、人間性を見ており、職場での協調性を優先して判断している。人間関係の重要性の尺度は学力一辺倒の競争社会から脱皮した、「あわせ」の社会を理解しているかどうかが試される。選択・選別・個性的な性格を重視した欧米流の「選び」は我が国では主流ではない。協調性を育むスポーツは集団で行うものがよい。(次回へ続きます)