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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

大分雑感 観光2国東半島(3回シリーズその3)

2013年12月01日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 以下、代表的な観光スポットについて簡単にコメントすることにしたい。
 豊後高田市田染(たしぶ)にある胎蔵寺には熊野磨崖物がある。我が国最大級の高さ8メートルの不動明王と、6.8メートルの大日如来が彫られている。若干風化しているが、ユーモラスな不動明王である。寺の横道を300メートル上がると急峻な坂にでる。この坂を登り切ると磨崖仏に到着するが、この坂道は自然石の乱積みで、鬼が一夜にして造ったといわれている。更に登ると熊野神社がある。

 天台宗富貴寺も豊後高田市田染に位置し、大堂(おおどう)は静かな山中にある九州最古(平安時代)の木造建築物で、国宝に指定されている。木造の阿弥陀如来座像が安置されている。建物は宝形(ほうぎょう)造りで大棟が無い平たいピラミッド型をしている瓦葺きである。歴史的に見ても、価値が高く和様の平安建築である。
 
 真木大堂は六郷満山の本山であった馬城山伝乗寺の大堂で、約700年前に火災で焼失したが、田染地区に36の寺坊を有し、最大規模の中心的な寺院であった。寺坊の衰退によってここに集められた仏像が安置されている。
 4件9体の仏像があり、中でも木造大威徳明王像は白い水牛にまたがる像で、我が国の大威徳明王像としては最大級のものである。

 両子寺は六郷満山の中山本寺で、国東市安岐町両子にある天台宗の寺である。江戸時代には杵築藩の祈願所として、また、六郷満山の総持寺として統括する立場であった。山門に続く石段の両脇には江戸後期の作とされる国東半島最大の石像仁王像が建っている。高さは2.5メートルである。

特異なスポットとして、伊美の桟橋から船で渡る姫島がお薦めである。旧盆には姫島盆踊りとして、キツネに扮した子供達が踊る狐踊りが愉快である。姫島は車エビの養殖場があり、関東にも出荷されている。

国東半島はこの他にも多くの観光地があり、今後道路の整備や道の駅等、お客様の受け入れ態勢を充実させると聞いている。古(いにしえ)へ誘(いざな)うロマンあふれる旅気分は、タイムスリップをしたような錯覚に陥ること請け合いである。(このシリーズ最終回です)