鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

大分雑感 魚取り(2回シリーズその1)

2013年12月06日 00時00分01秒 | 緑陰随想

 魚は古代から淡水魚、海水魚を問わず人間の重要なタンパク源である。魚は河川や海に生息していて、人々の生活圏から近い。魚の習性を知った上での各種漁法が生まれてきた。

原始的な方法は今でも釣り人に楽しまれている浮き釣りである。釣り針に道糸を結び、竿を使って、アタリを浮きの動きを見て、魚を釣る方法である。現在ではフライフィッシングが多くの釣り人に楽しまれ、釣った魚も直ぐに放すキャッチ・アンド・リリースである。魚を食料として釣るのではなく、魚が餌に食いつき、竿に伝わる感触を楽しむスポーツである。この場合は疑似餌を使う。フライと呼ばれ、金属やプラスチック、ゴムなどで造られ、いろいろな種類がある。また道糸にも水に浮く糸を使うなど工夫されている。

 船上からの手釣り・竿釣り、落ち鮎捕獲に利用するヤナ漁、棒網漁、素潜りでヤス(魚を突く道具で、ゴムの力で飛び出る)を使って魚を突く方法、素潜りで予め張った網に魚を追い込む追い込み漁、投網による捕獲、プラスッチックの集魚瓶や竹籠を使ったおびき寄せでの捕獲、定置網、トローリング、底引き網漁、延縄漁、刺し網漁など漁法も様々である。

 大分で経験した漁法を2件ご紹介しよう。1件目は、満潮と干潮の差が大きい時期に行うウナギの捕獲手法である。川の河口付近に干潮時に直径1メートル、深さ30~50センチメートルの窪みをほり、中央に餌となる魚の内臓や切り落としを置き、その上にゴロタ石を積み上げる。翌日、干潮時に山に積んだゴロタ石を取り除く。窪みに逃げられなくなったウナギを素手で捕らえる方法である。取れるときは数匹取ることが出来る。しかし体力勝負のところがあるので、疲れること覚悟で行わなければならない。これは淡水と海水の交わるところに生息することと、岩の隙間に入るウナギの習性を利用した漁法である。
 宇佐市柳ヶ浦にあった職業訓練施設が駅館(やっかん)川のほとりにあり、夏場にそこの職員に教えてもらった。(次回へ続きます)