鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

モノのインターネットその4

2016年02月04日 00時00分01秒 | 紹介

 TVのコマーシャルを見ていると、ハンドルを持たない運転手が、ハンドルに触れないで走行できると察せられるコマーシャルが盛んに報道されている。何のために運転手がいるのであろうか、余りにも世間離れしているため、宣伝がすべてではないことを暗示している。いずれは運転手がいらない自動車が公道を走ることが想定されているが、果たして完璧な制御機能を確立したのであろうか。

 

 宣伝に限ったことであれば、許される気もするが、果たしてどこまでがクリアされたというのであろうか。ITセンサーの限界は決して人間以上の機能性を持っているわけではなく、集めたデーターを解析し、状況を判断するため、未だ開発途上にある。設定条件が想定外までも含めて設計されているわけではなく、とっさの出来事に対する反応は、決して十分とは言えず、過信できる段階ではないことも事実である。

 

 事故を起こさないだけではなく、事故を起こした場合の責任の所在はどこにあるのかさえも明確になっていない。安易な宣伝はたとえメーカー側のし烈な競争があることは予想されるが、現段階では慎むべきであろう。ITの恐ろしさは、現実に多くの予兆の中に見出せる。もっと単純な機構で動くエレベーターにおいてさえ、ブレーキの不良等が原因して、途中で止まり、身動きが取れない事故も発生している。

 

 GPSの位置情報にしても、トンネルの中や、インターチェンジで、複層階となっているところでは、正確な位置情報を知ることができない。ましてや、気象条件による変化おいても電波の受信限界や、雷による過電流、リーク等の現象は対処できるバックアップ機能を備えているとはいえず、常に危険との同居状態であろう。

 

 宣伝が問題となることは少ないが、新し物好きには止めたところで意は通じないであろう。自己責任で片付けられる問題でもなく、過剰と言える宣伝の抑制や停止はもっと厳しくてもよいであろう。車は大切な人間の命をのせている。運転未熟者が起こす事故については原因がはっきりすれば対処できるのであるが、ITが認知されていない中では事故にあい死亡してしまえば死に損となろう。

 

 ITの結集である旅客機においても、事故が多発している現状は、たとえ、1万回に一度であれ、多数の命が一瞬にしてなくなる可能性はゼロでない以上、人が介在すれば事故の確率が増えるようであれば、根本から見直す必要があろう。