鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

再利用品の目利き

2016年02月15日 00時00分01秒 | 紹介

 昨夜から今朝にかけて、風雨と気温の上昇があった。気象庁の発表によると南風が低気圧に吹き込み、春一番が吹いた。2月の今の時期が平年に比べ早いのかどうかは分からないが、春一番が吹いても、すぐに春になるわけではない。三寒四温が続き、徐々に春に近づくのである。しかし、着実に季節が移ろいでいる様子は肌で感じられる。

 

 昨日は、天候が安定しない中、車で30分のところにある永山にあるブックオフへ行ってみた。途中、若葉台団地を抜け、永山団地の近辺である。永山団地は、築後30年を経て、建物の老朽化が始まっているし、高齢化も進んでいる。当時若いサラリーマンが高額をはたいて居住者となり、近代的な設備や高層の住宅群は、サラリーマンの憧れであったことも事実である。しかし、時の流れは待ってはくれない。当時30~40代は団塊の世代であった。すでに退職している方も多い。二世代で住むには手狭で、今後どのような建て替えが進んでいくのか興味深い。

 

 リサイクルショップは大勢の利用者で混雑していた。購入目的でない、家庭で不要となった廃品、とはいえ、再利用できる品物といった方が適切であると思われるが、販売を目的で来店する方も多いようであった。安く仕入れ、高く売るのは商売の鉄則であり、再利用することによって、品物の寿命が長くなるし、市販品の新品ではないが、同程度の品質であれば、安い価格で希望したものが手に入るというメリットがある。中古品市場が活気を帯びているのも賢い消費者がいるおかげである。

 

 地域を選ばないインターネットでのサイトや、オークションサイトも、利用している消費者も多い。中には紛(まが)い品や、出所がわからない品の販売等のトラブル、お金を振り込んだのに品物が届かないこと等のリスクもあり、必ずしも適正な売買とは異なる側面もあり、安心して取引できる信頼できるサイトを見つけ出すのは至難である。

 

 わざわざ日本製とうたっている商品も多いが、購入してみて、企画は日本でも生産は近隣国という場合も増えている。流通は国を越えてグローバル化しているので、必ずしも外国製品に欠陥が多いわけではないであろう。事実、ブランド品の信頼性は高い。贋作を好んで利用する世界もあり、要は自分にとって利用価値があり、自分が気に入ったものであれば、中古品であっても問題にならない。ジーンズは新品をたわしややすりを使ってあえて使用したという加工を施すそうである。自動車の部分補修塗装では仕上げ塗りに日焼け感を出す透明塗料を塗っていたことを思い出した。わびやさびは使用した年月が価値を持つとされる新品が気に入らない世界とは新しいものへの執着に対する逆説であろうか。